乗鞍でリベンジ

先だっての三連休は家族でスキーに出かけた。２年ぶり。
一昨年のスキーで娘が足の骨を折ったせいもあり、昨年は見合わせたからだ。
今年の行き先は乗鞍温泉スキー場。なにしろ、こんな暖冬だから、標高の高いところに行かないとまともな雪が無い。もちろん、ほとんどチェーンがいらなかったという点ではありがたい。

１１日の昼過ぎに出発して１泊、翌１２日は一日滑って帰宅というスケジュール。
本当は朝から家を出たかったが、なんと、町内会の総会が入ってしまい、レジャーのためにサボるのはちょっと気が引けるので、午後発。結果的には準備の時間がたっぷりとれて○。
乗鞍までは、中央道に乗り、伊那で降りて権兵衛トンネルをぬけ、野麦峠越えのルートで、チェーンが必要ないなら、３時間。思ったより近い。これも高速道路やトンネル整備のおかげなんだよな。自然破壊と背中合わせ。

スキー場が近づくと、道の両側にペンションやら民宿やらが数え切れないほど立ち並ぶ。乗鞍はスキーだけでなく、夏も登山で楽しめるから。
泊まった宿は「しろがね」といって、ゲレンデの中でも一番奥の区域にある。ここまで来ると、道にもしっかり雪が積もっていて、チェーン無しでよくぞ駐車場に入れたと思う。
温泉は硫黄泉で、宿に入ったとたん、あの独特の匂いが。（学生オケ時代の夏合宿を思い出す←シーズンオフの志賀高原・そこも硫黄泉。金管奏者は泣きを見たとかみないとか、彼氏からもらった銀のリングが真っ黒になったとか…）
お湯の質は良かったが、露天風呂がひどく寒かった。だって、ほんの３メートルばかりの渡り部分が凍りついてたぐらいなので。いやもう、猿がつかりに来てもおかしくないぐらいの山奥だった。

翌日は朝イチからゲレンデへ。雪は午前中一杯降り続いて、風が強く吹くと顔が痛かった。ちなみにこの日の最高気温は０度だという。
乗鞍のゲレンデは広い上に予想より空いていた。リフトは８基ぐらいあったと思う。上級から初心者用まで、各レベルで充分な広さと長さがあって、初級レベルでも滑る楽しさを充分味わえる。

今年は子どもたちにきちんとフォームを身につけさせようということで、午前中はスクールに入れた。その間、自分はダンナについてスノボの練習。２年ぶりにリフトに乗った時には、下りそこねて絶対止めるぞと覚悟していたが、意外にもリフトを止めたのはダンナだった……。
スノボのフォームは不思議とちゃんと身体が覚えていたらしく、すぐにターンのやり方を思い出した。思い出せばなんてことはない。ただ、重心をつねに前足のその先に置かないとコントロールが効かないので、恐怖心で腰が引けてしまうと、にっちもさっちもいかなくなる。

子どもたちの様子はというと、上の子はすでにある程度滑れるので、スクールはこれまでのおさらい＆基礎強化。恐がる様子も無く、折った足が傷むことも無く、すいすい滑る。
下の子は、ほぼ初心者。なにしろ、はじめてスキーを履いたのが一昨年で、そのときは転ばないように歩くのが精一杯。今回のスクールでも、歩く練習から始めて、ボーゲンに入ったようだ。それでもなかなかエッジが立てられずに、時々暴走する。
で、午後からは広い初心者コースを使って、下の子のためにボーゲンで曲がる練習。スキーは、曲がりたい方向と反対の足に体重をかけなくてはいけないので、それが難しかったよう。
右に曲がりたいからと、つい右に傾いてしまうと、左に曲がっていってしまい、それでパニックに。
しかし、子どもは頭が柔らかいというか、身体の反応が早い。２時間ほど特訓したら、ちゃんと右に左にターンを繰り返しつつ、緩斜面を下りてこられるようになった。その頃、自分は、すでに足がボロボロで力が入らず、転んでばかりいた……。日ごろの運動不足が思いやられる。

今シーズン中にあと一回ぐらいスキー場に行けると、家族揃って初心者コースをすいっと滑りおりて来られるようになるのだが、もう雪がないね。それに筋肉痛もひどいし。(>_<)