忍者ブログ

びおら弾きの微妙にズレた日々(再)

音楽・アート(たまにアニメ)に関わる由無し事を地層のように積み上げてきたブログです。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2021年まとめ

毎年恒例のまとめ記事、いきます。
ただし、近年は仕事とかあれとかそれに押し流されてしまい、イレギュラーな形で違う場所にのせたりしているので、少しばかり反省をこめて、今年はきちんと総括します。

まずは美術関連。今年訪れた展覧会は下の通り。
4月 バンクシー展 天才か反逆者か(旧名古屋ボストン美術館)
7月 ジブリの大博覧会~ジブリパーク、開園まであと1年。~(愛知県美術館)
7月 「とける形、ふくらむ瞬間 横山翔平 小林千紗」(瀬戸新世紀工芸館)
9月 モンドリアン展 純粋な絵画をもとめて(豊田市美術館)
10月  ムーミンコミックス展(名古屋市博物館)
11月  「iichiko DESIGN 」展(清須市はるひ美術館)
11月 明和電機ナンセンスファクトリー(豊川桜ヶ丘ミュージアム)
11月  ホー・ツーニェン「百鬼夜行」展(豊田市美術館)

詳細はnoteの記事にあるので割愛するとして、今年は前年よりは少なめだし、きちんと記録に残した展覧会も少ない。それは印象が薄かったというよりは、単に時間がなかったということのほうが大きい。その大きな理由が学芸員資格取得だ。もともとアートを鑑賞するのは好きで、若い頃からちまちまと見続けてきたこともあるし、実は学生時代に取ろうと思って挫折した資格で、リベンジしたい気持ちも少しはあった。が一番大きな理由は仕事で必要になるであろう知識が欲しかったからだ。博物館とはあまり関係のない職場に就職したと思ったら、とある展示施設の担当になり、しかもそこには専門知識を持った職員がひとりもいなかった。仕方ないので自分で知識を仕入れることにしたわけだ。

社会人になってから学芸員資格を取ろうと思うと、通信制の大学講座に申し込んで最短1年。必要な科目数は図書館司書に比べると少ないが、博物館実習が必須なので、どうしても1年かかる。昨年の秋に講座を開始して、最初の半年で座学系はすべて単位を取り、後半の半年=今年の4月-10月期で実習を行うというスケジュールだった。実習は8月に行ったので、勉強で忙しかったのは今年の8月までだが、それまでが半端ない忙しさだった。

さて、音楽方面はというと、聞きに行った演奏会は2件ぐらい。マーラー3番を聞きに行ったのと、オンライン鑑賞で愛知祝祭管のワーグナーガラコンサートを。
正直な話、コンサート鑑賞は美術鑑賞に比べると結構費用がかかるし、また、オンライン鑑賞でもそれなりの満足度は得られてしまう(アート作品のオンライン鑑賞はまだ難しい)。それで時間や金銭の余裕がない場合、どちらを削るかと言うとどうしてもコンサートを削ってしまう。仕方がないとはいえ、残念ではある。

しかし、この忙しい中、なんとオペラの舞台には乗ってしまったのだ。ありがたいことに名古屋テアトロ管よりエキストラの依頼があり、「トスカ」を演奏するという貴重な経験をさせていただいた。それだけでなく、大学時代の先輩や後輩、また以前からの知り合いといっしょに演奏するという楽しい機会でもあった。まるで魂の実家に帰ってきたかのような居心地の良さで、練習の翌日に職場へ行くのが辛いレベルだった(汗)

読書については、学芸員関係の本を除くと読了冊数が昨年の半分以下という残念な結果に。しかも記録を振り返ると、軽めのノンフィクションとコミックがほとんどを占めている。本当は骨太の物語が読みたかったのに、つい読みやすい本に流れてしまったのはやはり精神的な余裕がなかったからだろう。もちろん素敵な本には出会っている。中でも、くどうれいん『歌うおばけ』は素敵なエッセイだった。この年末は本棚をきちんと整理したし、ある程度断捨離もしたし、読みたい本をきちんと読めるようにしたい。

仕事の話は省略。ただ言えるのは、とにかく変化しかない激動の一年だったこと。もともと大きく体制が変わるところへ、例の感染症が直撃して前例がまったく役に立たない事態に。問題にぶち当たるたびに解決方法をひねり出していかなくてはならず、大変さ9割、密かなワクワク感1割、残業は一向に減らない。体を壊さずよく生き延びたと思う。

そしてここからが本番。
仕事に振り回され、勉強に労力を割き、そんな中でも趣味にはかじりついていたい。しかし若い頃とは違って、身体がついていかず、仕事のある日は決まって食後に寝落ちし夜中に起きて家事を片付け明け方にベッドに潜り込む日々が続いた。たぶん、春先からこっち、連続して5時間以上眠った日がほとんどない。さすがにこれはマズいと思い、改善に乗り出した。夕食後に寝落ちしてしまうのは恐らく血糖値の急上昇が原因と見て、食事のとり方に気をつけるようにしたら(具体的には食前に食物繊維を摂取する)、とりあえず食後の寝落ちはなくなった。これだけで身体的にも精神的にも楽になった気がする。そこからさらに進んで、自分の欲求に向き合いコントロールすることができれば、ずいぶん生きやすくなるだろうと思うようになった。一例を上げると、食欲が暴走しないように気を配る、というようなことだ。

どこで聞いたのか忘れてしまったが「やりたいようにやりたいことをして生きる」のは奴隷の自由だという。この「奴隷の自由」に相対する言葉は恐らく義務が伴う「市民の自由」なのだと思われるが、ここで言いたいのは、本質的な自由とは「なすべきことを見極めそのためにコストを払える自由」ではないかということ。たとえば、ある本が読みたい、あるいは読むべきだと決めたら、そのための時間が融通できる能力がないと、「自由に本が読める」とは言えない。さらに読む本を決めるのだって、ネットでの情報に刺激を受けてポチッとやるのではなく、もう少し時間をかけて内容を調べ、今の自分が本当に必要としているのかどうかを吟味するくらいやってもいい。時間がない時ほどその作業は必要だ。「やりたいことをする」は、時として衝動や欲求に舵を取らせたまま行動することにほかならず、これでは欲求の奴隷だ。そうではなく、行動の舵はあくまでも理性や理性の先にある一種の無意識にまかせることが本質的な自由なのだろうと思う。(注:「一種の無意識」というのは、第六感とか虫の知らせという意味で使っていて、単なる欲求とは違います。論理で説明できないけれど身体感覚とか経験値を総合してはじき出さる勘のようなものです)

結論&新年の抱負:
行動の舵取り役は理性と第六感におまかせ(衝動的な欲求に手綱をつけてコントロールできるようにする)
PR

今月のつぶやき

ネタは切れてからが勝負です

☆CONTACT
→ littleghost703@gmail.com
※@を半角にしてください
☆Twitter→@O_bake
☆読書記録は別ブログO-bakeと読書とひとりごとでつけてます。そちらもよろしく。

ブログ内検索

アクセス解析

過去記事紹介

過去記事紹介・たまに読書ブログへとびます
過去記事紹介・たまに読書ブログへとびます

Copyright ©  -- びおら弾きの微妙にズレた日々(再) --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]