びおら弾きの微妙にズレた日々

彦根へ出かけてお城を見ず

長かった雨が止んで梅雨明け宣言が出された週明け、少し足を伸ばして彦根まで行ってみた。
「彦根→彦根城→井伊直政」くらいのイメージしかなかったのだが、実際に足を運んで見れば、そこは江戸時代初期から栄えた城下町であると同時に、中山道の通る交通の要所。見事な町並みが残っていた。


〈滋賀中央信金銀座支店。景観重要建造物に指定されている〉



天の川が地上で氾濫した日

タイトルはアレですが、祝祭管ジークフリート練習記です。

本番まで2ヶ月を切り、歌手も何度か来団し、雰囲気もそれっぽく仕上がってきたように感じる祝祭管。本日の練習は7月7日ということもあり、女性は浴衣コスプレで(え?)練習してみようという! という企画が持ち上がった。管理人は当然のように賛同。……しかしあるはずの浴衣が、どれだけ探しても出てこない。娘のは見つかったのに。

鏡は大の苦手なんですが

4月から仕事を変えた影響で、オーケストラ練習の出席率がダダ下がりな日々。それをなんとか補うべく、練習録音に耳を傾けるようになった。
(祝祭管では、指揮者来団時には必ず練習を録音して団員に配信しています。もちろん門外不出)

ここ数年は、ますます手軽に録音機器が手に入るようになったし、ネット環境の進歩のおかげで、大容量の録音ファイルのやり取りも、ずいぶんハードルが下がってきた。家事をしながら、自分のタブレットに取り込んでおいた録音を聞くこともできる。実にありがたいことで。
(少々横道にそれるが、再生機器は選んだ方がいい。同じ音源でも某華為製のスマホから聞く音と、型は古いがNexus7から聞く音では、スッポンと月ほども違う)

クエイ兄弟は着々と仕事をしていたのだ

「アジア初の回顧展」として、岡崎美術博物館で開催されたクエイ兄弟展〈ファントム・ミュージアム〉。大学生の頃に「ストリート・オブ・クロコダイル」という不思議な世界にハマった身としては、見に行かずにはいられない。
出かけた当日は、よほど興奮していたのか、時刻を間違えて予定より一時間早い電車に乗ってしまった。まるで遠足で浮かれすぎた小学生w



日本では、それこそ「ストリート~」の作者としてしか知られず、今も活動しているのかどうかさえ謎だった感があるが、実はクエイ兄弟、アニメ制作から抜け出してさまざまな方面、たとえばミュージックビデオやCM作成、舞台美術といった多方面で活躍中だった。

展覧会では、時系列でクエイ兄弟の作品が紹介され、彼らが影響を受けたという東欧のアートの紹介や、カフカ、ヤナーチェクからインスピレーションを受けて制作した作品の展示から始まった。てっきりチェコ出身だとばかり思い込んでいたが、生まれはアメリカのペンシルバニア州だと知り、軽く衝撃を受けた。ただ、大学を出てから彼らは活動拠点をロンドンに移しているので、ヨーロッパ的な空気の方が性に合ったのだろうなと推測はできる。

その次のコーナーが一番の華で、有名なアニメ作品のダイジェストがまとめて見られる映像コーナー、続いてアニメの舞台セットを展示用に作り直した箱庭風の「デコール」が展示されている。
「ストリート・オブ・クロコダイル」も「ヤン・シュヴァンクマイエルの部屋」もただ懐かしいだけでなく、今だからわかるあれこれが見て取れるし、デコールともなれば、じっくり舞台装置を見たり、人形の細部まで観察したりできるし、眺めている内に不可思議な世界に引き込まれていく気がする。

その作品群はシュールというか不条理な世界で、まあ意味不明と言えば不明なのだけど、理性からこぼれ落ちた、どろりした感情の固まりをスタイリッシュに可視化すればそうなるだろうなという点で感性的には腑に落ちる世界。モチーフやテーマを見れば中二病ぽさも目につくが(身も蓋もない言い方をすれば「女体恐い」)、グロテスクや悪趣味の一歩手前でとどまる美しさがある。

その次のコーナーでは、ミュージックビデオや舞台美術の仕事が紹介されていたが、残念ながら作品そのものを展示するわけにはいかない代物なので、ほとんどがスチール写真での紹介になっており、少々がっかり。まあ、今の時代、MVやCMは検索すれば出てくるので、その気になればいくつかは見つけることができそうだが、舞台だけは生で経験するべきものなので、写真だけでしか見ることができないのが本当に残念。

現役でバリバリ活動しているクエイ兄弟だが、なんと御年71歳! すごいバイタリティだと思う。

  レストランの庭もなかなかシュールでした…