演奏会本番が終わって一週間。マイホームオケではさっそく第九の譜読みが始まったが、そちらは出られず、ブラームスオケの練習に行ってきた。大きな声では言えないが、1月に譜読みがあったというのに、練習参加はこれまでにたったの2回目…orz 本番まであと3ヶ月になってしまったし、何よりラフマニノフとかプロコフィエフという重荷が降りたので、これから本気出します。というか、ブラームス弾いてると、弦楽器やっててよかったとしみじみ思えるから好き。
ほんとにもう、久しぶりすぎる練習だったので戦々恐々の心持ちで合奏にのぞむ。ホームオケと違い、弾けるヒトばかりなので余計にプレッシャー。音を間違えると即座に「やっちまったぜぃ」ってわかるんだもの(自分だけではなくまわりにも)。
でも、ちゃんと弾ける人の隣に座ると、曲の覚えや上達が早いのも事実。実際、ブラ3の各所に仕掛けられたトラップや地雷の避け方はだいぶわかってきた。
それからコンマス! 相変わらずアツいヒトだ。でも、それもいいんじゃないかと思えた。音楽を、感情を演出する芸術だと捉えれば、逆にクールすぎる指導では音楽の本質を捉え切れなくなりそうだ。
コンマスといえば弓の使い方の話。弦楽器の場合、表現は主に弓使いで作るので、右手の操作がとても重要。ブラームスは特にそうで、弓を隅から隅まで有効活用しないといけないが、使っているつもりで使えていないのが弓。この日の練習では「全弓」を使うとはどういうことか、がっつり教えてもらった。文字通り弓の根本から先っぽまで。これが、うっかりすると弓の元から先10センチのところに置いて「弓元」としてしまうから危ない。
もちろんこういう基本的な話は学生時代のうちに聞いてはいたのだけど、思い出す機会がないと、どんどん弓使いはいい加減になってゆくのね。さらに悪いことに「弾いてるフリ」というその場しのぎ用の術を身に着けてしまうと、しっかり音を出して響かせるという生活、じゃない演奏から遠ざかってゆくばかり。
また、先の演奏会では、ひたすら弓をコンパクトに、小さく細く使う練習を積み重ねてきたので、「全弓を使いなさい」は久しぶりに聞く言葉だった。「ホントにこんなにたっぷり使っていいんですか?」って感じで、なんか嬉しかった。
それにしてもブラオケのビオラさんたち、練習参加2回目の私にちゃんと挨拶しに来てくれるの。礼儀正しいなぁ、と軽い感動を覚えた。
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