昨日は、昨年11月の定演以来、久しぶりにミカリン先生にお会いできた合奏。正式には2回目の来団だけども、前回はお休みしてしまったので、個人的に初来団。
今回はマーラー5番なので、団員のモチベーションは前回の比ではない。
(シベリウス5番は一部の人のリベンジのための選曲だったから仕方ないとしても、ブラームス2番でなぜあんなに盛り上がらなかったか今だに不思議)
先生の一言で音質がどんどん変わってゆき、音楽が立ち上がってくる様はマジックだった。本当に。
指揮が見やすいだけでなく、どんな方向に音楽を作ってゆくかがわかるので、とても弾きやすく、また、各楽章の全体像がやっと見通せた気がする。これまでは何度通してももやもや感が抜けなかったから。
そして休憩時間中にマーラー音楽祭の立役者の方が挨拶にみえた。その方は、音楽祭用のパンフレットの中で曲目解説(なんと全曲分!)を担当されたとのこと。マーラーという人間を俯瞰した、一本筋の通った解説だった。お疲れ様です。
(名古屋マーラー音楽祭のサイトはこちらす→ http://mahler.nagoyaongakunotomo.or.jp/ ちなみにこの音楽祭をざっくり説明すると、アマチュアオケが集まり、一ヶ月に1曲のペースで、マーラーの交響曲を順番に演奏してゆく企画です)
表がマーラー、裏が奥さんのアルマ。なんて気の利いたデザイン!
マーラーの精神生活はアルマによって支えられていたようなもので、シューマンとクララ、ワーグナーとコジマの関係と同類だった。
ここから先は蛇足かも知れないけれど。
参加オケの紹介文を見て「へぇ」と思ったのが名古屋大学OBがらみと、東海学生オーケストラ連盟経験者のオケが多いこと。そりゃ実力があるはずだ。しかも、すでにマーラーは何曲も経験済みだったりするし。
一方、うちのオケは老若男女、腕前問わず、国籍も問わず、のカオスなオケなので、この音楽祭参加にあたって「ふさわしい実力を持っているのか?」なんて不安が出るほどだった。個人的にはカオスなオケの方が好きですが。
もう一つ、広告欄が興味深いのよー。
○○電力、☆☆ガス、その他、名古屋に本社を置く蒼々たるメーカーの名前が……。音楽祭の裏方に関係者がいるんだろうねぇ。
実際、1年半かけてマーラーのシンフォニーを全曲演奏する、しかもアマチュアが、なんて企画はどう考えても無謀であり、それができてしまう人材とオーケストラと資金が調達できる名古屋は捨てたもんじゃないなと思う。(まあ、都市の規模もあるけどね。もしこれが首都圏ならオケの数や団体ごとの主張が多すぎて収拾がつかなくなってると思う)
えっと、広告の話に戻って、中でも一番「おお、やるねー」と思ったのが、我が家も複合機でお世話になっているbrotherさん。A3サイズのコピーも出来る小型複合機の広告だったんだけど、コピーされて出てくるのが手書きの楽譜だったりとか、さりげなく横にバイオリンが置いてあったりとか、いかにもなデザイン。もしかして、音楽祭専用に版下を用意した……? それでなくとも音楽関係用の版下を用意してあるのかもしれない。これからもお世話になる気満々になった。なにしろ、can×nやeps×nよりも丈夫で長持ち。製品サイトの情報も充実してるしね。
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