隣町にありながら今まで一度も足を踏み入れたことのなかった「文化の家」のホールでリハーサル。比較的新しく、雰囲気や作りは名古屋の芸文のコンサートホールと似ている。客席が少なめで(700ぐらいと聞いた)舞台と席がとても近い。オーケストラよりは室内楽に向いていそう。
うん、ホールで本番通りひな壇を組んで演奏したせいか、木管楽器がずい分良くなったように聞こえる。実際上手くなっているのだろうけど、場所の効果は大きい。木管だけでなくバイオリンもいい具合に聞こえるし、コンマスは見やすいしで、とても弾きやすかった。
ここで6時~9時半までみっちり練習。前日なのでまずは最後まで通して曲の全体像を確認し、それから問題のある箇所を取り出して直していくやり方だった。
指摘される内容はこれまでと同じ系統のこと。ハーモニーの流れを理解し、それぞれの音にふさわしい扱いをしてやればおのずとテンポが決まるし、ダイナミクスも定まるという話。
確かにそうやって弾くと音楽が生き物のように動き始めるのがわかる。が、私のような素人はまずメトロ君(メトロノーム)と仲良しになって、それから機械的なテンポにとらわれない弾き方に挑戦しないと、大変なことになる。
最初からメトロ君なしで練習すると、身体の都合(例えば弓の返し方がへたくそだとか上昇音型を見るとわけもなく急いでしまうとか)でリズムが揺れてしまってもそれに気づかず、合奏の時にひとりだけ走ったり遅れたりしてしまうから。
弾き方のクセをきちんと修正して、その上でやっと音楽的なテンポのゆれに身体が反応できるわけだ。修行の道は遠いのう。
そうそう、今回の演奏会のプログラムを見せてもらった。入団したてにもかかわらず「ロメオとジュリエット」の解説を担当させてもらった(解説は毎回団員が書いているらしい)。自分の文章はともかく、たった4ページのリーフレットに過不足なく演奏会の情報が載っていて、体裁も綺麗で、ちょっとよそでは見ないタイプだった。
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