先日、速読トレーニングの本を買った。少しでも読書スピードが上がれば、何かと役に立つことが多いだろうと思って。(数日前と同じ文章かもしれませんが、突っ込まないでください)
読む速度が上がったのはコミックだけじゃなかった。
譜面もだ! ここ数日、マラ5をさらっていて実感した。なにしろマーラーって音符の量が半端なく多いから、譜読みでもたついていたら、いくら時間があっても足りない。
目の訓練のおかげで短時間に素早く音符を認識できるようになったらしい。集中力と記憶力も少し(本当にスズメの涙程度)鍛えたせいか、カウントを正確に数える作業も楽になった気がする。
こんなことならもっと早く速読術に手を出しておくんだった。
昨日は、2週間ぶりにオケの練習に顔を出し、あまり楽器を触っていなかったのでどうなることかとヒヤヒヤしていたが、幸い5楽章+ペールギュントのみ、という範囲の狭い練習だったので、玉砕はしなかった。
にしても、マラ5の5楽章はトレーナー氏いわく「生きてて良かった〜!」な喜びが爆発しているそうで、私もそれにはまったく同感。ただ、5楽章の前半はまだマーラー特有のカラ元気さが先行しているそうで。
うん、それも判る気はする。が、私的には、カラ元気を奮っているのが苦悩と戦っている1〜3楽章であり、アルマに出会えた喜びを歌う4楽章を経た5楽章は、全編心からの喜びに満ちてるんじゃないかと思った。もし5楽章でカラ元気を感じるとするなら、それは一種の照れ隠しではないか、とさえ思う。だって、5楽章をさらっていると、それはもう楽しい気分になって、また、ところどころにアルマを思わせる動機が表れて、そのたびに心がきゅんとなる。
5楽章だけでなく、マラ5はビオラでも刻みが少なく(それはベトベンやブラームスみたく和声中心の進行ではなく、複数の旋律を同時に進行させるポリフォニー的な曲のつくりだから)、個人練習の時間が楽しい。
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