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びおら弾きの微妙にズレた日々

本番その後

今期から正式に団員になったことだし、終演後の打ち上げは自分的に必須アイテム。
ステージを降りて一杯やって、はじめて演奏会が終わるのだという面々も少なからずいる。
車で帰らなくてはならないので、ビールでなくお茶で酔うことにしようと思ったのだが、どうやらタバコの煙で悪酔いしたらしく、頭痛は治らず食も進まないのだった。
最近は禁煙場所がやたらに多いので気づかなかったが、このオケのメンバーは結構スモーカーが多い。飲み屋の中では煙もうもう。一人分の煙なら平気だが、狭い中に6~7人分の煙が立ちこめると、ちとつらい。

でも、煙に負けるのも悔しいので、できるだけ色んな人としゃべる。はじめはバイオリンとコントラバス集団の境に座り、しばらくしてビオラのパートリーダーの近くの席が空いたのを見てそっちに移る。その後も隣の人がしょっちゅう入れ替わるので自然に色んな話が飛び込んできた。
ビオラのエキストラで来てくれた若い子が、「今度ビオラの○○先生につきたいんですよー」という話をしていると、チェロの常連エキストラが来て「今回のビオラはいい音してましたよ。チェロなんかスカスカの音でしたからねぇ」言う。確かに今のビオラパートは上手い人ばかりだ。本気で足を引っ張らないよう気を付けなくてはいけない。
次には1stバイオリンの「お父さん」が、さらにいつの間にか2ndバイオリンの「お父さん」が、最後の方になると、なぜかホルンの長老がやって来て「今の指揮者さぁ、予備拍が1拍の時と2拍の時があって、入りがわからんのだわ。約束ごとはきちんと守ってくれないかん」「前の竹本さんは良かったよねー」「そうそう」で盛り上がる。

やがて演奏会アンケートが回ってきた。観客の反応は気になるところである。もちろん、わざわざアンケートを出してくれるということは、その時点で演奏会を好意的に見てくれているわけだから、その点を差し引いて読まなくてはいけない。
一番多い意見は「アマチュアなのに前橋汀子と共演するとはすごい」とか「コンチェルトがとても良かった」というもの。
なぜ一介のアマオケが前橋氏を招くことができたのかというと、それは音楽監督のコネ、音楽監督が教壇に立っている某私立大学がバックについているから、としか言いようがなく。とにかく、有名人を招くことに関しては非常に恵まれているオケである。その代わりしがらみも多い。
田園についても、すでに↓に書いたとおり、まあまあ良い反応がもらえた。

そうこうしているうちに、指揮者からの挨拶及び意見の時間が来る。今年で契約が切れるY氏は最後に言った。
「皆さん、よく頑張りましたけども、普段の練習からすると、決して最高の出来ではないと思います」
その通りだと思う。理由はいろいろ思い当たる。
「この先、どんなオ-ケストラを目指したいのか、よく考えて下さい」
おお。行き当たりばったりなこのオケの体質を見抜かれている。いや、「行き当たりばったり」というと語弊があるかもしれない。ほとんどの団員が目先のことしか見えていない、というのがより現状に近い。あるいは昔は考えていたけれども、いろいろトラブルを経験した末にあきらめモードに入ってるいるとか。

かつて、このオケが演奏したブラームスの4番でゾクリと感じた時のような、あんな音が取り戻せたらと思う自分は、すでに危険地帯に足を踏み込んでいるのか?

打ち上げ会場を後にして、駐車場に向かったら、実は歩くのがやっと、というぐらい身体が疲れ果てているのがわかった。いいよ、あとは帰って寝るだけだから。
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