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びおら弾きの微妙にズレた日々

顔から火が出そうになった話

今度出演する第九では、序曲もいっしょにやる。シューベルトの「ロザムンデ序曲」。これはむかーし、弾いた記憶があるから音源があるはずだと、カセットテープの箱をひっくり返してみた。ところが、見つからない。
あの箱、この引き出しと、心当たりを全部開けてみたら、懐かしいものがゴロゴロ出てきた。中学生時代、友人に吹き込んでもらったテープとか。
その中に12~3年前に出演した定期演奏会の録音テープがあった。今ならCDに焼くのが当たり前なんだけど、当時はまだカセットテープという選択肢も充分ありえた。

ああ、懐かしい~と曲目を見たら、「チャイコフスキー交響曲第5番」に続いて「ロザムンデ序曲」が! 
そうか、あの時に弾いたのかと、テープをいそいそとデッキにセットした。

悲しいかな、録音器材はシロウトの音を実にリアルに録っていた。バイオリンは歌えてないし、中~低弦の音には色気というものがほとんどないし、付点のリズムが続くと走るし、そうでなければまったりしすぎる。

その当時、楽団は設立後4年目ぐらいで、プロのトレーナーがいたわけではないし、今みたいに音大卒のお嬢さんが何人もいたわけでもない。でも、もう少しなんとか……。これじゃ小学生の発表会だと、客観的に聞いて思ってしまった。「いっしょうけんめい、おとをまちがえないようにれんしゅうしました」みたいな雰囲気。ああ恥ずかしい。
もちろん、ごくたまに良い響きが、ちらりと顔をのぞかせたりして、それがもうたまんないのだけど。

そして思うのは、その時指揮を振ってくださったT先生のこと。さぞあきれ、苦労されたことだろう。その度合いはSオケを前にした千秋の比ではなかったと思われ。(苦笑)怒った時の恐さは千秋なみだったな、たしか。

で、誰もいない部屋で冷や汗かきながら聞いていたわけだけど、なんとか曲の輪郭はつかめたから、それはそれで良し。明後日にはいざ出陣! なのさ。



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