忍者ブログ

びおら弾きの微妙にズレた日々(再)

音楽・アート(たまにアニメ)に関わる由無し事を地層のように積み上げてきたブログです。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ジャングル大帝

言わずと知れた手塚治虫の作品。
初めてのカラーアニメということで評判になり、私も見た記憶がある。
ところが、アニメと原作はほとんど別物といってよいぐらい違っていた。

レオの父は知っていたが、子供までいたなんてー! しかも準主役級の扱いだった。それだけでなく、奥さんが病気で死んでしまうとか、レオが人間世界で育ったという設定とか、驚くことだらけ。

一番違うと感じたのは、主となる舞台がジャングルではなく人間社会であったこと。立場や利害の違う人間たちが、幻の石をもとめてジャングルに分け入るのが中心のストーリー。
いやーもう、金銭欲、権力欲ドロドロ。誰かが完全に悪いわけでなく、みなそれぞれの立場と打算があって幻の石に絡むし、また絡ませられる。人間のドラマとしては素晴らしいと思う。

また、レオがジャングルに戻ってくるシーンにおどろき。生まれて初めて見るジャングルに「こんなところ、ぼくのふるさとじゃない」と泣いてしまうのだ。彼は人間に育てられているから、ふるさとの風景は、道路があって家の立ち並ぶ町の風景だ。そして、人間みたいに服を身につけているのが象徴的だった。彼が服を脱ぎ捨てるときこそ、本当にジャングルに戻ってきた瞬間だった。

ただ、本音を言うと、ジャングルの人間社会化にはついてゆけなかった。確かにターゲットは少年少女向け、ありえない世界だからこそ面白い冒険物語だ。
でも、動物にとってはそのままで完全な世界=ジャングルを、どうしてわざわざ人間世界に近づける必要があるのだろう。人間と野生動物の共存共栄を謳いたかったとはわかる。でも、そのありかたにひどく心地悪いものを感じてしまう。
きっと、自分の中で人間の文明を完全に是としていないからだろう。
それに、自分の性向として、犬や猫でさえ人間の手で飼いならすことに抵抗を覚えるぐらいだ。動物は野生で生きる姿が一番美しいと思う。(だから今でも自分から進んでペットを飼う気になれない)
PR

COMMENT

NAME
TITLE
MAIL(非公開)
URL
EMOJI
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT
PASS(コメント編集に必須です)
SECRET
管理人のみ閲覧できます

TRACKBACK

Trackback URL:

今月のつぶやき

ネタは切れてからが勝負です

☆CONTACT
→ littleghost703@gmail.com
※@を半角にしてください
☆Twitter→@O_bake
☆読書記録は別ブログO-bakeと読書とひとりごとでつけてます。そちらもよろしく。

ブログ内検索

アクセス解析

過去記事紹介

過去記事紹介・たまに読書ブログへとびます
過去記事紹介・たまに読書ブログへとびます

Copyright ©  -- びおら弾きの微妙にズレた日々(再) --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]