21-13「ピノコ、日本へ帰れ!」
この話は良かった。BJを叱りつけるピノコは貴重ですよ。
今後の旅の危険を強く感じたBJは、運良くシャラク親子と再会したのをチャンスとばかりに、ピノコを日本へ返そうとする。が、ピノコが素直に納得するはずもなく。
先に結果を言ってしまうと、ピノコは帰らなくても良くなった。BJの気持ちが変わったわけだ。その理由は……。
ここにもう一つ、アルとニコという双子の話が絡む。彼らは孤児だったが、弟のニコだけがある家庭に引き取られ、すでに亡くなっていたそこの息子の代わりを演じていた。一方アルは孤児のまま町を転々とする生活。
ピノコと知り合いになったアルは肝硬変を起して肝臓移植が必要となり、BJの手術を受けることになるのだが、その裏にはピノコの懇願があったわけで。彼女は日本に帰ることと引き換えにアルの命を救ってほしいとBJに頼んでいた。しかし、移植用の肝臓がトラブルで届かない。
そこであきらめかけるBJに、ピノコは自分の肝臓を使って欲しいと申し出る。が、今度は逆にBJがそれを受け入れるわけがない。
ピノコがBJを怒鳴りつけたのはその時だった。
「最後まで絶対にあきらめないのがブラックジャックでしょう?」
うひー、かっこいい!
かくして肝臓は弟のニコが提供することになり、ピノコはBJとともに旅を続けることになる。
天下の名外科医といっても、やっぱり奥さんがついてないとね。
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