といいつつ、実際は釣りの話なんですが。
つい数日前、ダンナ氏と二人で福井の敦賀まで魚釣りに出かけた。
子どもたち抜きで魚釣りは、恐らく結婚前のバス釣り以来ではないかという気がする。そして私はその頃から坊主と仲がよく、ろくに釣れたことがなかった。
今回は防波堤までボートで渡って、そこから釣ったのだが、なんと小アジが大漁で、サビキの仕掛けをとぽんと海中に落とすと、すぐさま当たりが来る。そこであわてて引き上げずに、仕掛けを底まで落としてさらに30秒ほど待つと、他の針にも食いついて一度に4匹とか釣れることも! いわゆる「入れ食い」状態でして、内心では笑いが止まらない。
さらにオマケがついてくることもあって、アジのついでにハゼやオコゼなんかも食いついてくる。一番の大物は20センチ台のキジハタだった。しつこくつきまとっていた坊主はどこへやら、この時はサビキの神様がついていたらしい。
いやあ、今日はついてるわと、お昼休憩をする。クーラーボックスに腰掛けておにぎりとお茶をのんびりいただく。おにぎりだけでは足りないので、トマトソースをはさんだパニーニも取り出して食べる。半分くらい食べたところで、お腹がふくれてきて、ぼーっと海を眺めていると。
ガシっと、パニーニを持っていた両手に衝撃が走り、次の瞬間には空袋だけが海に落ちていった。トンビにやられた!
あっという間のことで、何かが近づいてくる音も気配すらなく、爪は狙った食べ物以外のどこにも触れることなく見事なものだ。ネズミや小動物はああやって捕まるのだな。てゆうか、自分がネズミだったらアウトだよ((((;゚Д゚))))
しかし、このトンビ、どこに隠れていたのやら。防波堤にたどりついたとき、そのへんにいたのはカモメやウミネコばかりでミャオミャオ鳴く声ばかりかひびいていたのに。きっと上空を回っているときに目ざとく見つけたのだな。人間が美味そうなものを持っているところを。
実際、こことは違う海岸でだが「トンビに注意」という看板は見たことがある。海辺の売店だったけれど、そこでは弁当をさらわれる事態が頻発してたらしい。トンビというのは油断もへったくれもない輩だ。
パニーニがよほど美味しかったのだろうか、その後もヤツは周りをぐるぐる飛び続け、顔がはっきり見えるほど低空飛行しては私達の手元を狙っていた。フクロウによく似た顔立ちだった。オコゼでも投げてやればよかったか。
それでもまあ、キジハタのお礼だと思えば全然高くないけど。
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