子どもたちを送り出したあと、ダンナのバイクの後ろに乗っかっていざ出発。
中央道の中津川インターで降り、19号にのっかって、木曽福島方面へ走る。国道はずっと木曽川沿いに走っていて、ワイルドな川の景色を楽しめた。
開田高原は御嶽山のふもとにあって、ソバで有名。蕎麦屋は珍しくないが、ちょっとばかり瀟洒でこだわりの強い蕎麦の専門店でお昼をたべる。→
時香忘(zcobo)
店構えはお洒落に自然の暮らしを楽しんでます、といった感じで、万博の自然食品レストランをちょっと思い出した。
メニューは盛り蕎麦とおろし蕎麦ともう一種類、やはり冷たい蕎麦のみ。デザートは焼いた蕎麦がきにごまクリームをかけたもの。食後のお茶は、数年前まで皇室御用達ブランドだったという高級紅茶。
こだわりの蕎麦だけあって、のどごしもつゆの味も上品だったが、庶民暮らしの自分には少々上品過ぎた感がある。ぶっちゃけた話、盛り蕎麦のつゆって、もう少し濃い方が美味しいんじゃないかなあ。おつゆとしてストレートで頂く分には文句無しの味だけど。それとも自分が名古屋育ちだからか。
実は蕎麦がきのごまクリームも同様で、味付けのない蕎麦がきのお焼き+あるかないかの甘味しかないごまクリームは、デザートより軽食向きに思えた。(せめて甘みそ味のごまだれだったら、と思うのは庶民の感想?)
紅茶は少々蒸らしすぎて、渋みが勝ち、香りが飛んでいたような気がする。
この店、近々テレビの取材が来るようだが、3年後にはどうなっているかな。
帰り道、あの「寝覚めの床」に寄る。
木曽川の中流域は、険しい山々にはさまれているせいか、信じられないぐらい大きな石や岩がゴロゴロしている。ぱっと見ると、石の川かと思うほど。水は、岩の下や隙間を申し訳なさそうにチョロチョロと流れている。でももし、台風や豪雨で水が一気に流れ込んだら、この川葉豹変するだろうな。
寝覚めの床というのは、そこだけ巨岩・奇石がそそりたつ、絶景の場所で、ずい分な昔から名所旧跡の仲間に入っていたらしい。ちなみに、その周辺には「創業300年」の看板を持つ蕎麦屋があった。
国道から景色が見えるだろうかと期待したが、それは無理で、眺めのいい場所は、しっかり「臨川寺」の境内になっていた。休憩がてら、バイクを降りてお寺に入り(入場料300円)手入れの行き届いた美しい庭を横切り、ごつい石の階段を下りて、河原へ向かった。
そしたらこのとおりの景色。
この後、さらに降りていって、右側の大きな岩の上に乗る。すると目の前にはとてつもなく大きく切り立った屏風岩。以前、中央線の窓からこの景色を見て以来、一度は近くでゆっくり見てみたいと思っていた寝覚めの床。
ああ、満足。
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