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びおら弾きの微妙にズレた日々(再)

音楽・アート(たまにアニメ)に関わる由無し事を地層のように積み上げてきたブログです。

   

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大和につられて600キロの旅 その1

冬のスキーに行きそこねた我が家では、春休みに旅行を計画。呉市に「大和ミュージアム」(つまり戦艦大和の資料館)があると聞いた私が思わず「見に行きたい!」と叫んだのが始まり。しかし、広島県は遠い。高速を使っても片道5~6時間はかかるという距離。おまけに地理は不案内なくせにカーナビも詳細地図もなし。どんな旅になったのか。

1日目(3月28日)
昼に尾道ラーメンが食べられるよう、朝の5時に出発。東名阪に乗り、京都付近でいろいろ乗りついで最終的には山陽自動車道に乗る。とにかく西へ向かう。
8時前だったと思う。かつての万博跡地、千里ニュータウン付近を通過。あの「太陽の塔」を間近に拝めて驚いた。ダンナも娘も大興奮(息子は夢の中)。もうひとつ驚いたのが、モノレール。通勤の足として今も現役で動いているなんて知らなかった。だって今じゃ、リニモ乗り場は閑古鳥が鳴いているし。
西宮、神戸、姫路、岡山を過ぎ、10時ごろに尾道到着。まず向かったのが「男たちの大和」ロケ地あとだ。海をはさんで尾道の向こうに浮かぶ向島にある。なんでも、撮影のために造船所の一角に実物大の戦艦大和を作りあげ(ただし、前2/3ぐらいかな)撮影終了後は観光用に公開している。(5/7まで)
ロケセットのすぐとなりには、撮影に使われた資料が展示されていたり、映画のメイキングビデオが上映されている建物があった。二階が展示室で一回は土産物屋と食堂。「ラムネソフト」なんて売っていた。なんでラムネかというと、大和の中でラムネが製造されていたということで。
ラムネだけではない。機関室のエネルギーを利用した冷暖房設備があったというから驚いた。船室も、一人あたりの割り当て面積は他の軍艦よりダントツに多いし、あまりの居住性のよさに「大和ホテル」と噂されていたらしい。

原寸大の砲台
リアルな作りの巨大な張りぼても凄いが、そのまわりの造船所も違う意味ですごい。作業所の大きさ、クレーンの数、ひなびた雰囲気。実際に船がメンテナンスを受けているところを見てみたいと思った。
←はロケセットの中にあった砲台。原寸大。


ロケ地観光を終え、尾道市内に戻ると雨が降り出した。天気予報のとおり。商店街近くのパーキングに車を入れ、まずはラーメンを食べに行く。有名どころには長い行列ができていたので、反対側の小さなラーメン屋に入る。そこはカウンター席のみで、若い女性二人(姉妹?)が切り盛りしていて、回転が早く、感じの良い店だった。味は、うーん、よく覚えていないのが悲しい。余計な調味料が入っていなくてあっさりしていたかな。とにかく肌寒い中、暖かなスープがありがたかった。
お腹が満足したところで、商店街を出て、尾道観光。傘を差しつつ千光寺ロープウェイ乗り場に向かう。距離的には短いロープウェイだが、眺めがすばらしくいい。古いお寺が山に沿って散在し、山自体も巨岩、奇岩がむき出しになって見えれば、後ろには瀬戸内海が広がっているわけで、山と海、両方の風景が楽しめる。風光明媚とはこのことで。

onomichi
                                 向島から見た尾道→

頂上が千光寺公園で、展望台をはじめ、いろいろ施設があるらしいが、雨模様につき、早々に「文学の道」をたどりつつ山を下りることにする。山道の所々には、有名文学者が詠んだ歌の石碑がたっていたり、名前のついた巨岩があったり。中国地方の山は比較的古い生まれだと地理で習ったことがあるが、あちこち削られて丸くなったりむき出しになって風雨にさらされた岩肌を見ると、妙に納得する。

尾道の道は細い。おまけに坂とお寺だらけ。坂の多さでは長崎に匹敵するんじゃないかと思うほど。山が終わったと思ったら、その先がすぐ海という土地なので、どうしても家々は山を這い登るようにして建てるしかないし、道を広げることもかなわない。まったく宅配便泣かせだし、足腰が弱くなったら暮らしにくそうだ。
でも結果的にはそういう土地柄のおかげで、町は近代化を免れたのだろう。細い道は、非常に風情があるし、歩いていて気持ちが落ち着く。車が入れなという気楽さがあるだけでなく、人の生活の匂いがして、どこか懐かしい気分にさせてくれる。
この町のどこかに「時をかける少女」のロケ地があったはずだが、雨のせいで、どうしてもフットワークが重い。町の雰囲気だけ味わって、引き上げることにした。
とても印象に残った風景をひとつ。
ロープウェイ乗り場へのぼるエレベーターの中から、すぐ下のお寺の境内が見えた。鐘楼のわきに子どもたちが5人ぐらい集まっていて「何して遊ぶ?」なんて感じでうろうろしていた。これが昭和の風景でなく、現在進行形なのがいいね。

呉市方面に向かいつつ、「安芸の小京都」と呼ばれている竹原町で一休み。ここにも古い町並みや寺社が残っているので、ダンナがカメラを持ちつつうろうろしていた。私は体調不良につき車の中で昼寝。だから早出は嫌い
さて、本日の御宿は「グリーンピア瀬戸内」。海に面した広い敷地にはプールやアスレチックなど遊戯施設があり、会議・研修もできるようなホテル。でも値段はお手ごろ。
ホテルに宿泊するなんて、7年前の沖縄旅行以来だったりして。温泉も料理も満足。これでゆっくり静養できるはずだったが……。ふかふかすぎるベッドと下の子が夜中にベッドに地図を描いたせいで、どうも落ち着いて眠れなかった。(つづく)

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旅日記

  • by くるりん
  • URL
  • 2006/04/18(Tue)16:20
  • Edit
おおっ、ついに行かれましたね!←違う。
ははーん、東名阪から山陽…乗り継ぎが難しそう?! 単純に名神から山陽ってわけには行かなかったのですね。どうもあの辺りの高速道路がよくわからない。。。

太陽の塔やモノレールにはニヤリ、よく通る道なもんで。広島といえば、カーナビがあるのに使えないと思い込んでいた一昨年、散々道に迷いましたよ。

えーと今回、広島のお好み焼きなどは召し上がったのでしょうか? 続編を楽しみにしております♪

Re:旅日記

  • by O-bake
  • 2006/04/18 20:32
コメントありがとうございます! 今回は気合を入れて写真までのせてしまいました。
東名阪からの乗り継ぎは私にもよくわかっていないのです(汗)。標識に従いつつ最終的には山陽道にのれればいいってことしか…。京都-大阪間は車線が多い上に、しょっちゅう分岐があってわけがわかりません。

迷子>地図を持っていけばまだ良かったんですけど、変なところでケチったのでまたまたケンカになりかけました。
広島は行かなかったんですよ。その手前の呉市で引き返してきました。もう一泊すれば広島見物&お好み焼きツアーができたかもしれません。あるいは四国の地に足を踏み入れたか。瀬戸内海の景色は島が多くて、一種独特ですね。もしかして地中海もあんな風なのかな。では、続きをお楽しみに。今回は旅行記のあとに長いおまけがつきます。

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