娘が学校から帰ってくるなり言った。
「昨日、近くの山にクマが出たっていうから、帰りは先生がついてきてくれた」
「へ? それ、イノシシの間違いじゃない?」
「でもクマだって。今年は、今まで出なかったとこでも見かけることがあるんだって」
「いくらなんでも、ここではありえないでしょう」
我が家は山の裾野にあるので、イノシシに遭遇する可能性はある。実際、今年の春先に近所の柿の木の下で目撃された。
しかし、さすがに「クマが出た」という話は聞かない。だいたい、クマなんてもっと山奥というか、日本アルプスの中やそれ以北に生息しているんじゃないの? 愛知県内でクマに襲われたなんてニュースは聞いたことがない。
で、子どもたちは帰宅後、自転車でそのへんを走り回って遊んだ。
すっかり日が暮れて、あわててベランダの洗濯物を取り入れていたら、広報車が何か知らせてまわっているのが聞こえてきた。
「今日、午前11時30分ごろ、クマらしき動物が目撃されました。場所はH公園です(←ほとんど山に囲まれた場所にある)。付近を通行するときには充分気をつけてください。今日……」
娘が持ってきた話はガセネタじゃないのか?? 本当にクマが迷い込んできたのか?
夜、ダンナにこのことを話したら、即座に「猪の見間違いだろ」と返って来た。夫婦で同じ反応だと、笑って済ませられたらいいのだけど。
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