鬱々とした気分の時には掃除をするに限るのだが、物理的な掃除だけではなんとも気分が上がらないことがある。そんな時はふらりとお出かけをすると、精神的に風通しが良くなることがある。
ということで、モリコロパークで開催中の「全国都市緑化フェア」の様子をちらりと見てきた。
愛知万博以来、少しずつ時間をかけて再整備中のモリコロパークだが、広大な遊歩道といい、新しくできた地球市民交流センターといい、今はとても良い感じ。
地球市民交流センター内にて。
プラスチック廃材を利用したオブジェとリアル草木のコラボ作品。……不思議だ。
「花男子」という不思議なキャラクターたちがガイド役。
花+女子ではありきたりすぎて新鮮味がないのかもしれない。
別名「オバサンホイホイ」と言われそうな気がしないでもない。
懐かしのモリコロも通ります。脊髄反射でカメラを向けてしまった。
ちなみに、彼らは今、海上町2005番地で暮らしているのだそう。(完全に山の中です)
花男子に出迎えられたあと、園内一周をしようかと思ったところで、アンデスの民族楽器のブースに遭遇。ケーナやサンポーニャ(パンフルートの親戚)、縦型のオカリナ、ヤギの爪や木の実を束ねてシャラシャラ言わせる楽器などに目を奪われる。ちょうど演奏のデモが始まるところだったので、そのまま居座る。超有名な「コンドルは飛んでゆく」を、本物のケーナやサンポーニャで聞くと、本当に空の高いところを鳥が一羽すーっと横切ってゆくさまがくっきりと脳内に浮かんで驚いたが、その次に演奏された、自然の情景を描写したと思われる曲、これが実に良かった。風に吹かれてそよぐ木々、鳥の鳴き声、その他諸々の情景と、その情景を見ている人物の思いまで伝わってくる気がする。
演奏後、ついつい、小さな縦型オカリナを購入。この日は財布のヒモを固く締めていくはずだったのに(実際、お買い得品の花の苗はもちろん、食べ物屋飲み物はいっさい買わなかったのに)なんという散財(笑)。
さて、長い前置きがすんで、いそいそとお散歩タイム。
丘の上に見える、ガラスのドーム。
ああいうものを見ると、見に行かずにはいられない。
その正体は、温室とか休憩所のようないいものではなく、
地球市民交流センターのてっぺんにある換気口だったというオチ。
つまり、この遊歩道は屋根の上にあたるわけで、じつに不思議な構造。
まさに、「こんな風景に出会いたかったんだよ!」と叫びたくなる景色。
芝生広場の向こうには、このような美しいボーダーガーデンが大量に並んでいた。
歩道沿いには、「ちょっと休憩」ができるようなベンチがたくさんある。
しかもデザインがどれも微妙だったりやたらに凝っていたり。
自分的には、こういうスタイルは大変ツボにはまる。
地球市民交流センターを離れ、温水プール&スケート場の前を通り、大芝生広場の向こう側へ行くと、庭の展示場があった。コンペ作品なのか、いくつかの庭には「◯◯賞」のしるしがついていた。猫の額のような小さなスペースの中で作りこまれた、いくつもの庭。ロックガーデン風のものから、隠れ家的なものから、山道の一部を切り取って持ってきたようなものまで、庭はくつろぎのスペースだと一口で言うのは簡単だけれど、どんな風に「くつろぎ」を演出するかは作り手の数だけバラエティがあって面白い。目についたのが水を利用した庭。池であったり、流れであったり、滝のような演出もある。癒やしと水は切っても切れない関係のようだ。
広い見晴らし、広大な眺めというのは、それだけで気分を開放的にする効果があると思う。海や空の景色がいい例だ。
今のモリコロパークは無駄に(?)広い敷地の景観をうまく生かしているなあ、サイクリングコースも整備されたし、ついでにウォーキングにはもってこいだなと、もたついたお腹周りに目をやりながら思うのだった。(車で行くと駐車料金とられるけどね)
PR
COMMENT