夏休み中でも、PTAは活動中。29日は「地区懇談会」という、地域の人と学校が連携をとるための会議があって、今回のテーマは「防犯講習会」。子どもをいかに危険から守るか、という講話だった。PTA会員なら誰でも参加オッケーなので、半分は好奇心で参加してみた。目からウロコの話がぽちぽちと。
講師は県警OBで、現在はスクールガードリーダーとして活動されている方。最初にお顔を拝見したとき、やけに存在感があるというか、目に鋭さのある人だなぁと思ったのだ。元警察官なら納得。
その方がおっしゃるには、犯罪をしようとしている人間にとって一番嫌なものは犯行を目撃されること、つまり地域住人の視線だという。なので、例えば「安全パトロール」とロゴの入った蛍光カラーのベストを着て散歩する人がいると、それだけで泥棒は仕事をしづらいらしい。
「防犯ポイント」という看板も同じ効果があるという。そのポイントのそばで近所の人たちが立ち話をしていると、それだけで犯罪者にとっては威嚇になるというほど。
昨年あたりから、うちの校区では地域の人たちに呼びかけて子どもの下校時刻に「防犯ポイント」なるものに立ってもらい、子どもの下校の様子を見守ってもらう活動が始まっている。(親が立つ時もあって、それは当番制=強制)
それが効を奏してか、犯罪発生率は昨年より低くなっているから驚き。その下げ幅の大きさは、偶然ではなく、明らかに効果のある活動をしたという証拠なのだという。
子どもの安全のために始めた活動が、実は防犯につながっていたのかと、データを知って「へぇー」だった。
小学生にもなって、子どものお迎えか……と内心うんざりしていたのだが、それが、実は空き巣狙いや車上狙いを減らしているのだとしたら、まんざらでもないと思ったのだった。
だってねぇ、先日、名古屋市内で夜、仕事の帰りで一人歩きをしていた女性が、不幸にも偶然で犯罪のターゲットになってしまったという記事を読んでぞっとしない気分だったのよ。大人でも夜は一人で歩けない時代になったんだなあと。
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