ほぼ衝動買いといっていいフォーレのピアノ五重奏曲は大当たり。
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かの有名なシシリエンヌを含む組曲「ペリアスとメリザンド」を聞いたとき、深い森の中にいるような雰囲気に圧倒されたけれど、その一番の理由はゆったりしたリズムと独特の和音。
例えばベートーベンみたいな、きちんと響く五度とか三度とかの和音は少なく、むしろ不協和音に近い響きが多用されていて、しかもそれが非常に美しく感じられるようになっている。
今回手に入れたピアノ五重奏曲の一番と二番はさらに作りが込み入っていて、私如きには読み解けないのは承知の上で、感想のみを書かせてもらうなら、和音と音の構成、つまり各楽器がどのように音を絡ませていくか、そのつくりが面白くてたまらず、見事にはまった。
音の流れや和音は近現代的なのに、(実際に一番が完成したのは1905年、二番は1921年)ものすごくしっくり自分の感性に馴染む。
ベートーベンがレンガを使って堅固な城壁を作るとするなら、フォーレはイレギュラーな形のパーツをくみ上げて全体的には非常に均整の採れた塔を作り上げてしまう、そんなイメージがする。
それに何度聞いても飽きない不思議。
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