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びおら弾きの微妙にズレた日々

ラベルのピアノ作品集

B00005HIEZ水の戯れ~ラヴェル:P作品集
アース(モニク) ラヴェル
ワーナーミュージック・ジャパン 2000-06-21

by G-Tools


↓の「ピアニッシシモ」でちらりと書いたラベルのピアノ曲とはこれ。
もともと、のだめカンタービレに登場した「水の戯れ」が欲しくてかったところ、他の曲も素敵で、ついにお気に入りの一枚に。
どの曲も、水のしぶきが光を反射して輝いてるような音がする。

決してB御大のように「ワシの音楽を聞け」なんて迫力でゴリ押しするようなことはなく、ただ、そこにある美しいものを丹念に描写して見せているような雰囲気がいい。フランス人の美意識って、そうなんだなーと、納得してしまう。

ある本で読んだ話だが、ラベルは幼い頃から小さくて可愛らしいもの、機械的なものが好きだったという。たとえば、巧妙なからくりのきれいなオルゴール。
だから、彼は、自分の作品を演奏者の勘任せにすることを嫌い、作曲するときは、とにかく指示通りに弾けば自分の思った効果が出せるように気を配った。
例えば、リタルダンドは、rit…と表示するのではなく、音符のすき間を適切に開けてゆき、楽譜通りに弾けば、自然と聞き手には音楽がスローダウンしていくように聞こえている仕掛けを使った。

そういう作曲家だから、あのボレロという傑作が生まれたのだろうな。最初から最後まで徹底的に同じリズムの繰り返しで、ダイナミクスは、クレッシェンドなし。新たなフレーズが始まると、そこで階段をのぼるみたいにポン、と一段大きくなるという仕組み。そして最後は熱狂的に盛り上がって、ストンとあっけなく終わる。奇跡みたい。
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