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びおら弾きの微妙にズレた日々

ロッラのビオラ協奏曲

昔、音楽エッセイで「びおらにはバロックと近代の間の協奏曲がほとんどない」と書いた。実際に少ないことに違いないのだが、先日(といっても半年ぐらい前)、その空白の時代のビオラ協奏曲を見つけた。→

アレッサンドロ・ロッラという、18世紀から19世紀にかけてイタリアで活躍したビオラ(兼バイオリン)奏者がいる。彼はパルマの宮廷オーケストラで、ビオラパートのリーダーとしてだけでなく、オケ全体のリーダーとして力量を発揮したという。普通、コンマスといえばファーストバイオリンの首席奏者だ。それが、ビオラの首席奏者がコンマスの座を奪うなんて!
ロッラは、当時のすぐれた奏者がそうであったように、作曲家としても活動し、のちのちはミラノ音楽院で教授職につき、すぐれたバイオリン・ビオラ奏者を出した。
そして、それまで本当に縁の下の力持ちでしかなかったビオラをソロ楽器として扱い、ビオラのための協奏曲やデヴィルメントを書き残したのだ。なんとありがたいことか。

聞いて見ると、雰囲気はバロックに近く、際立って個性的な曲ではないが、バイオリンにもひけをとらずオーケストラの中で華を持たせてもらっていて、それがとても心地よい。

演奏は老舗のイ・ムジチ合奏団。ビオラソロはマッシモ・パリス 1993年の録音。
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