忍者ブログ

びおら弾きの微妙にズレた日々

古きよきファンタジア

なんでいきなりファンタジア(ディズニーの、2000年版でない古い方)かというと、この作品の中で「田園」がまるまる一曲アニメ化されているからだ。

舞台はギリシャ神話の世界。半神半獣の若きケンタウルスたちが、連れ合いを見いだすべくパーティに繰り出すところ。のどかで美しいオリンピアの世界、葡萄酒とともにバッカスとパンが登場し、空の上では、気まぐれを起こしたゼウスが雷をもてあそんだかと思うと、再び午睡に戻る。最後はひと組のケンタウルスたちが結ばれてめでたし、めでたしで終わる。

これだけの話が、田園という曲にのって繰り広げられる。カット編集なし、もちろん台詞もなし、そしてまるっと40分近くにわたり、映像と音楽のみで物語が繰り広げられる。
これはすごいと思った。もともと曲もすばらしいのだが、それに正面から張り合うディズニーの気概に恐れ入った。

ほかにも、バッハ「トッカータとフーガ」、デュカス「魔法使いの弟子」(←魔法使いの弟子に扮したミッキーの姿は有名すぎるほど)、チャイコフスキー「くるみ割り人形」、ポンキェッリ「時の踊り」、ストラヴィンスキー「春の祭典」、ムソルグスキー「はげ山の一夜」、シューベルトの「アヴェマリア」があって、どれも見事に音楽と映像が合っているなあと感心して見ていた。

アニメ技術のすばらしさは言うもでもない。手書きセルの時代に、どうやって水の透明感や優雅な金魚の動きを出したのか。かの漫画の神様が憧れて止まなかったというのもわかる気がする。

1940年に発表されたこの作品は、当時かなり衝撃的だったらしい。新しもの好きなうちの父も、その存在を知るとさっそくサントラを買いに行ったようだ。(実際に映像を見たかどうかはわからない) 証拠品として、実家にはFANTASIAのLPがある。

それから○十年たち、行きつけのビデオレンタル店に入った私は、安売りワゴンの中にファンタジアを見つけた。980円だった。
さっそく買って帰り、まだ3才だった娘に何度も見せたものである。
PR
with Ajax Amazon