本日、奇跡的にテルミンの入手に成功♪
テルミンというのは、世界最初の電子楽器。アンテナに手を近づけたり遠ざけたりすることで音程を取るという、不思議な演奏スタイルを持っている。「のだめカンタービレ」の18巻で、強烈な印象をともないつつ登場した楽器だ。そのとき、実際にテルミンで音を出してみたいと思った読者は少なくないと思う。……たぶん。
某所さまにて、学研の「大人の科学」17号の付録がテルミンだと知り、探し回ったのが先週のこと。意気込んで本屋を数件ハシゴしたが、「大人の科学」を扱っている店は多くなく、やっと見つけても17号だけない。店員さんに聞くと「テルミンは売り切れ状態で、出版社の在庫もないそうです。増刷が出るのは来年あたり」の答え。
熱帯雨林で注文しようにも、すでに予約販売モードになっていて、出荷予定はクリスマスの後。中古本は新品より値段が上がっている始末。
テルミンで遊べるのは来年かぁ、とあきらめつつ、今日も買い物ついでにまだ調べていなかった本屋に足を運んだ。コミックやライトノベルが充実している店なので、たぶんないだろうと思いつつ趣味の本のコーナーへ回ったら、いきなりサイケっぽい表紙が目に飛び込んできた。「テルミン」の文字を確認し、ひったくるように本を抱えてレジに飛んでいったのだった。
組み立てに必要なのはドライバー1本のみ、ということで、学校から帰ってきた娘といっしょにそそくさと組み立てる。所要時間はほんの15分。
しかし、この後の「チューニング」にえらく手間取ることになった。
2個あるつまみをほんの少しずつ回しながら、それ以上アンテナから手を離すと音が消えてしまうという「ゼロポイント」の場所を調整するのだが、回し加減がそれはもう微妙すぎて、10分の1ミリ単位で動かさないと最適の場所にならないという難しさ。しかも、興味しんしんの娘がチューニングの最中に手を出してきて、音を出す。
ま、しょせんおもちゃだからと、チューニングを適当に切り上げて娘に渡してやると、アンテナのまわりでしきりと手を動かしつつ、きゅーん、ぎゅぅ。と独特の音色を楽しんでいた。
音色は例えて言うなら、エレキギターの高音部みたいな感じ。ギターは、はじいて音を出すので、すぐに減衰してしまうけれど、テルミンはその音がバイオリンみたいに持続する。だから電子バイオリンといった方がいいのかな。うん、音の揺らぎ方は本物の弦楽器の音みたい。音程の悪さは、まるでびおら弾きの練習中そっくり。(こらこら)
発明したテルミン博士はチェリストでもあったので、音色はやはり、弦楽器にできるだけ近い音を目指したのではないかと思われる。最新のエレクトーンにも弦楽器の音色は内蔵されているが、それよりもずっと弦らしい音がする。
で、自分も何曲か、簡単なのをやってみる。アンテナから手を遠ざけると音は低くなり、近づければ高くなる。音が高くなるにつれて、つまりアンテナに近くなるにつれて、少しの移動で音が大きく変わる。イメージ的には双曲線のグラフかな。
ほんと、空間をつかむようにして音程を取るのはひどく難しくて、面白い。癒しの効果も持つという、独特の音色とあいまって、弾けば弾くほどはまってゆくのが恐い。
そうそう、タイトルに大した意味はないです。ただの語呂合わせです。
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COMMENT
テルミンの友
おもしろいでしょ?
うちのテルちゃんは,昨日進化しました。
夫が,外部接続端子の穴(ミニプラグ)とアースを付けてしまったのです。
ちょうど本誌の改造と同じに・・・。
くわしくは,うちの日記に書きますね。
Re:テルミンの友
プラグもぜひ取り付けたいところです。ダンナがエレキギター用のアンプを持っているので♪ 壊さないように注意しなくてはね。
ブーハさん宅の日記、楽しみにしてます。