数日前、一通の茶封筒が届いた。ちょうど紙幣が入るぐらいのサイズ。差出人は、
きゃばクラ5の一人。開けてみれば、中から出てきたのは、小さく折り畳まれた楽譜だった。
何の楽譜かといえば、ハイドンの弦楽四重奏曲「ひばり」の第一楽章。来春に室内楽演奏会でやる予定の曲名。意外なことに、見開き1ページに収まる分量だった。
ざっと目を通すと、譜面づらはとりあえずシンプル。(びおらだから/苦笑)
これをきちんと、メトロノームのごとく規則正しく弾ければ(それが難しい/涙)問題はないはず。最初の合わせが9月30日だから、それまでにさらっておけばよく。(でも30日って、某公募の締切じゃなかったのか?)
少し話は変わって、昨日実家に遊びに行ったら、父がレコードをかけてくれた。それが偶然ハイドンの弦楽四重奏。(番号は忘れたけど/汗) 演奏はボスコフスキーほか、当時のウィーンフィルの首席奏者たち。
いやもう、なんて透徹なひびき! としか言いようのない音色で、同じ部屋で子どもたちがトランプに興じていたのだけど、その騒音をぬって耳に届いてきたのだった。
ハイドンという作曲家自身、職人的なところがあって、作曲した交響曲など100を超えたりするだけでなく、全体的に真摯で謙虚な空気が伝わってくる。時にお茶目な仕掛けもあったりするが。
どこかで聞きかじったエピソードだけども、ハイドンは毎朝仕事に取り掛かる前に、神に祈ったそうだ。今日もよい仕事(つまり満足のいくように曲が書ける)ができますようにと。
作曲という作業の中には、自分の力だけではなんともならない部分、何かが降りてこないと書けない部分があることを、身を持って感じていたからだろうなと思う。
そういう人の書いた曲だから、やはりきちんと演奏すれば端正なひびきが生まれるはずで、でもそういう境地に至るのが難しいんだろうな。弾くほうも謙虚でないと。
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