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びおら弾きの微妙にズレた日々(再)

音楽・アート(たまにアニメ)に関わる由無し事を地層のように積み上げてきたブログです。

   

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「トスカ」ビルは下り用エスカレーターが使えないらしい

分かる人にしかわからないタイトルで失礼。
今週のトスカ練習記です。


(練習会場前の広場ではスモークツリーが花を咲かせていました。)

エキストラとして参加中のテアトロ管「トスカ」、この週末の練習が自分にとっては初めてのマエストロ練習。佐藤マエストロは、以前テアトロ立ち上げ時のガラコンサートで振っていただいたのが最初の出会いで、その時はまだ、オケと指揮者の関係がぎこちなかった印象があった。しかし、あれから4年がたち、本日のマエストロはすっかり打ち解けた感じで、リラックスした雰囲気でオケと向かい合っていらした印象がある。

たとえば、練習冒頭でのアイスブレイクとして、名鉄沿線で見かけたという「トスカ」ビルの話題。たまたま電車で移動中のマエストロが、トスカのスコアを見ている最中に目を上げたら「トスカ」という看板が目に入ったよ、という話で、これだけなら「すごい偶然ですね」で終わるのだが、そこにコンマスお得意の雑コラ画像が絡んでくるのがこの楽団らしいところで(続きはFBで、いやいっそ略)

閑話休題

本番まであと2週間となったこの時期は、歌手や合唱との合わせが入り、本格的に音楽の方向性を作ってゆく時期となる。歌が入ると空気感がよりリアルというか、具体的な劇の世界に近づいてくるし、音楽も劇に合わせてゆらしたり伸ばしたり加速したり、いろんな操作が必要になってくる。その作り込みをみっちりやって、自分的にも音楽とがっつり向き合ったな、という時間になった。

イタリアオペラは譜面通りに弾けないから(つまり書かれていないフェルマータがあったり、速度記号や発想記号だけでは推し量れないテンポのゆれがあるから)難しい、というイメージは確かにあるかもしれない。でも、音楽的、さらには劇中の感情の流れを読みとった上で、それらのゆれは気分ではなく必然だということがわかってくれば、さほど難しくはないと思っている。ものすごくシンプルに言えば、感情を表現するにはそれなりの時間が必要だということだ。

ただし、自分の聞き込みが足りないので、まだまだあちこち落ちてはあわてて復活する、というのを繰り返している状態。出席できない日の録音も聞かなくてはいけないし、あと2週間でどこまで時間が作れるかが勝負。ワーグナーと違い、一幕が長くても45分程度で、おおむねシンフォニー1曲分(除く/マーラー、ブルックナー)。仕事の後でも聞こうと思えばできる長さだ。

今回のビオラパートは総勢7人。後ろから見ていてとてもまとまりが良さそうな感じだし、何よりアウェイ感がまったくないので、本番もいっしょに楽しく弾けそうだなと思っている。たぶん、これから練習や聞き込みに費やす時間に比例して本番の楽しさも増すはずだ。

ちなみに、なぜタイトルの「下り用エスカレーターがない」がネタになるのかといえば、トスカは、ヒロインがサンタンジェロ城から身を投げるシーンで終わるため、下りは必要ないね、と。

おあとが宜しくないようで失礼しました。

参考資料(笑)




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