名古屋港はブルーボネットで季節の花を楽しんだ後、ダンナ氏に「ジャズ喫茶が六番町にあるから行ってみよう」と言われて、いざ到着したら、見覚えのある店構えだ。ピアノ型の看板の下に「Arden」とある。おやおや?
もう7年も前のことになるが、祝祭管によるブルックナー8番のCDが発売されたおりに、振り返りを兼ねた鑑賞会をして、その会場となったお店ではないか!(関連記事はこちら→★) こんな形で再訪することになろうとは。
店内に入ったときは、声楽曲がかかっていて、美しいソプラノの声が聞こえた。しかしドイツロマン派の曲でもなければイタリアオペラでもない。オケの音色は現代曲。全然「ジャズ喫茶」じゃないけど全然オッケー、むしろずっとクラシック曲で…と思っていたが、マスターは気を利かせて、ジャズ曲に切り替えてくれた。もちろんダンナ氏はジャズのほうが好みだ。
帰り際に、声楽曲のタイトルをマスターに尋ねたら「シマノフスキ」と。シェーンベルクかヤナーチェクあたりを予想していたので少々驚いた。帰宅してから調べたところ、おそらくはシマノフスキのスターバト・マーテルではなかろうか。とても魅力的な曲だ。
検索ついでに、シマノフスキ版の「夜の歌」交響曲第3番というどえらい曲にも出会ってしまったことを記しておく。
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