それは「合宿」とは言わずに、単なる土日練習なのかな……?
いやいや、自分がお泊りをしなかったでけで、オケの空気感は懐かしいアレだった。深夜(明け方とも言う)まで盛り上がる人は盛り上がっていたようで何より。
がっつり合奏をした後のどんよりした疲労感も昔のまま。ではなく、いっそうひどくなっているところに年月を感じるかなしさ。
どんなオーケストラの合宿かというと、「ブラームスを中心に演奏しよう!」という目的のために作られた、一種のイベントオケの練習で、9月2日の本番まであと一ヶ月半となったこの時期に、尾西グリーンプラザで合宿練習が開かれたというわけ。
家の事情でお泊りはできないので、一日目の練習が終わったらいったん帰宅し、翌朝は7時半に家を出て練習会場へゆき、さらに夕方から仕事があるので練習は午前で切り上げて家に戻る、というスケジュール。強行に見えるけど、宴会に参加しなかった分、かえって体力は温存できてると思う。うん。
学生と違い、社会人になると仕事や家庭、その他もろもろの事情で合宿練習をすること自体が難しいのだけど、家族持ちの人も含め、皆さんよく集まっていたのがすごい。スタッフの人たちも本来の仕事の合間に手配をするため、相当な労力を要しているはずで、オケに対する熱意と愛情なくてはできないと思う。感謝。
さて、合宿ということで指揮者のY先生とソリストK氏をお迎えしての練習。
(あえてイニシャルトークにしているのは、検索よけです)1日目はVnコンチェルトをみっちりと。
……のはずが、指揮者もソリストも全体をさらっと通す感じで、あまり細かいことには触れなかった。(コンマスの顔を見ると、弦楽器のまとまりがひどいことになっているらしいのがよくわかる/汗)
おそらくお互いの様子見、というのと、何より全体の流れを把握しましょう、という意図があったのだと思う。全体のテンポ、どこでどんな風に歌うか、合わせどころはどこなのか、などなど、ソリストがいるうちにチェックしておかなくてはならないポイントはいくつもある。また、ソリストに貴重な時間を割いて来て頂いている手前、オケの不備な箇所ばかりを突っつくのは失礼にあたるだろうし。
指揮者のY先生は、パッと見た感じはその辺にいそうなおじさん。オケであつらえたお揃いのポロシャツを着用されると、もう団員と見分けがつかないほど。合奏中も(かつてホームオケで振っていただいた)M先生やI先生のような強烈な存在感はあまり感じなかった。
けれど逆に、ソリストK氏は見た目も音も存在感が半端無かった。大きな身体のK氏がバイオリンを構えると、子供用の分数バイオリンに見えてしまうが、そこから放たれる音のパワフルなこと! 荒々しい系のパワフルではなく、ものすごく豊かな、例えるなら練習場のすぐそばを流れる広大な木曽川のようなイメージ。ブラームスのVn協はずいぶんと弾き慣れていらっしゃるようで、完全に暗譜だったし、2楽章最後のオーボエのとのからみなど、すっかりオーボエと溶け合っててびっくりした。オーボエ吹きさん、あそこは気持ち良かっただろうなぁ(あるいは冷や汗をかいていたかもしれないけど)。
夕食後も本当は2時間くらいVnコンチェルトの練習をする予定だったところを、軽く一回通しただけで「はい、お疲れ様でした」となり、K氏はコロコロとスーツケースを引いて去ってゆかれた。
次の合わせは本番前日になる。K氏的にはOKでもオケの側は大丈夫なんだろうか…とちょっと不安。
二日目午前中は、アンコール+「運命の女神の歌」+シンフォニー3番の1楽章。
この日はあちこち細かい点を指摘されつつ、できるまで何度も繰り返しをする普通の練習。パートやセクション単位でつまかったが、幸いにもビオラパートが裸にされることはなかった。世の中、見せては(聞かせては)いけないものがあるということで、情けをかけていただいたのか。
えーっと、本番までには何とかします。m(__)m それにしても、まわりの音がひどく聞きにくい。となりのチェロバスと管楽器はちゃんと耳に届くが、肝心のビオラパート内の音と、バイオリンの音が聞こえない。原因の半分は音が響きすぎる多目的ホールのせいで、あとは座る場所のせいだろうが、ビオラパート内の音が聞こえてこない、というのは場所やホールの音響以前の問題であり……(以下略)。とにかく合奏時にある程度自信を持って弾けるレベルにならないと、合わせようにも合わせられない。だから、
えーっと、本番までには(以下略) 午後からの練習は仕事のためにパス。車の中でお昼を食べながら家に向かった。途中でトラブルがあって冷や汗をかいたのだけど、それは別の話なので違う場所でつぶやくつもり。
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