本番まで約一ヶ月となりました祝祭管の練習記、ラインの黄金編です。
ソリストの方々が練習に加わるようになり、見るべきもの、耳を傾けるべき対象がどんどん増えてきて大忙し。
マエストロの指導がだんだん本気モードになってくる。
うっかり気を抜いて飛び出そうものなら怒声が飛びますよ。こちらも本番前の本気モードに切り替えて練習に取り組まなくては。指をさらうだけではなく、作品をきちんと理解するのも大事。読める人はスコアを読めばいいし、それが難しいなら曲を聞きながらパート譜を追うとか、どこで誰が何をしゃべっているのか確認するとかね。
8月6日の練習では、新たにローゲ役のソリストをお迎えしての練習。
ローゲといえば半神半人の火の神で、ずる賢い立ち回りが得意な一方で、神々の世界の欺瞞を最初から見抜いているクールな役どころ。ローゲのテーマは半音ずつ上がったり下がったりするアルペジオで、火がゆらゆらと燃え立つさまを表しているのだが、これが超絶に難しい。
この難しいテーマも、ローゲがイケメンだったら頑張れるのにねーなどと、冗談半分でビオラチームの中で言い合っていたら、本当にイケメン・美声だった……! ものすごい贅沢。情熱・怨念・悪巧み・その他もろもろを象徴する火を消してしまわないよう、頑張らざるをえない。
同じく新たにお迎えしたファフナー役の方は、見た目がまんま巨人で、やっぱり醸しだす空気が非常にそれらしくて、もう本番が楽しみでたまらない。
もともと祝祭管の中で大人気のアルベリヒ役の方も、相変わらずスゴイ迫力。まるで大地と直接つながってそこからパワーを引き出しているかのような歌い方をされるので、いつも惚れぼれとする。
久しぶりにお見かけしたエルダ姐さんも素敵で、実際に歌が入ると、エルダのテーマを弾く弦楽器の音質が今までとすっかり変わり、神秘的な響きが加わったように感じる。
次回の練習は14日、次の日曜日。おさらいするヒマをひねり出さなくては……。
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