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びおら弾きの微妙にズレた日々

裏側ツアー(美術館編)

地元の文化施設のバックヤードツアー、後半です。
(前半のホール編はこちら→

後半は美術館の裏側見せます、のコーナー。
この美術館の展示室は、1階に2部屋、2階にも2部屋あるのみ。中央ロビーは吹き抜けになっていて、ふだんは明るくて静か。

美術館長のあとについて、まず最初に入ったのが、受付窓口の奥にある事務所。そこで説明されたのはセキュリティについて。24時間監視カメラや、雨戸ならぬ鉄格子が下りる窓の紹介など。小さな美術館といえど、貴重な作品を収納する場所ならではの配慮。セキュリティにうるさいフランスの美術館からも展示物を貸し出してもらえるレベルだという。

続いては裏口にまわり、搬入口の説明。搬入口そのものはふつうの作りだが、わきに立てかけてある超特大の脚立(高い天井に取り付けられた照明器具をいじるときに使う)や、美術品専用搬送車の話が興味を引く。
また、搬入口と展示フロアが近いのは便利だが、館内の空気(温度や湿度)が搬入のたびに不安定になってしまうので困るという話はデリケートな品を扱う美術館ならでは。

そして見学者一行は階段を登り、2階の収蔵庫へ。ここが美術館の心臓部ともいえるらしい。防火のため、扉の厚さは10センチ以上。
収蔵庫の中は24時間空調が効いていて、温度も湿度も一定だそうで、夏場は25度、冬は18度、湿度は年間を通じて50%になるように調整されているという。さらに庫内はすべて木の板が張られていて、湿度を一定に保つ手助けをしているし、土足厳禁。ただし、この特別室とも言える部屋に入れてもらえるのは絵画や巻物など、傷みやすい品のみ。温度や湿度の変化に強い陶器類は普通の倉庫に格納されているという話だった。……うん、陶器は庶民の味方だな。

まじめな話、美術館の収蔵庫なんて、一般人はまず見ることができないし、見せることにはリスクが伴うのではないかと思う。なので、貴重な機会に感謝して、中の様子をしっかり目に焼き付けてきたのだった。
……正直なところ、木張りの小部屋の中にダンボール箱がいくつも並んでいる物置にしか見えない。けれど箱の中身の価値を思うとね、ガクブルしますよ。
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