某首都圏でのオリンピックが取り沙汰されている今日このごろだけども、オリンピックにも様々な種類がありまして、有名なのが身体的な障害を持つ人のためのパラリンピック。知的障害を持つ人のためのスポーツ組織もあり、それがスペシャルオリンピックス。サイトの説明によると
スペシャルオリンピックス(英語: Special Olympics、略称:SO)とは、知的障害のある人たちに様々なスポーツトレーニングとその成果の発表の場である競技会を、年間を通じ提供している国際的なスポーツ組織です。
日本では、今年、愛知で大会が行われた。表彰式での伴奏役として愛知祝祭管からは、メンバー数名がお手伝いにでかけた。集合場所はなんとトヨタ本社のすぐ近くにあるトヨタ会館(表彰式はトヨタスポーツセンター)。そこに愛車のキューブで乗り込んだ。今年の春先にビオラメンバー5人を載せてギュウギュウ言いながら走ったあのキューブだ。しかし、休日とあって、敷地内は閑散としており、誰にも見咎められることなく駐車場に入ってしまった。もちろん、それでいいんですが。
演奏主体は、「愛知県連合アマチュアオーケストラ有志」ということで、スペオリのために県内のアマオケ有志が集まった団体だが、完全な寄せ集めではなく、豊橋交響楽団+αという編成。
前もって楽譜は配布されるが、事前練習はなく、当日に軽くリハをやって本番。まあ、あくまでも伴奏なので、それでも何とかなるのだ。たぶん。(もちろん、譜読み力や現場対応力は試されます)
何とかならないかも、と一瞬焦ったのが、演奏場所。体育館での表彰式ということで、オケが陣取る場所は2階のスタンド席。プルートは組めないし、楽器の配置もかなり変則的にならざるを得ず、大丈夫かと思ったが、階段席のおかげで、指揮者やトップ奏者が非常に見やすく、ある意味ふだんの席(外側後方プルート)より弾きやすかった。
曲目は、ヘンデルの「見よ、勇者は帰る」を筆頭に、表彰式の雰囲気にふさわしい落ち着いた曲のメドレー。これを表彰式の長さに合わせて何度か繰り返す。しかし、なかなか予定通りに式典は進まないもの。それでも連絡役の方々の見事な連携で、曲の開始や終了のタイミング、再開のタイミングなど、なんの混乱もなく終わった。寄せ集めなのに、しかも全員集まって練習したのは当日だけなのに、この柔軟な対応力すごい。
一番の華は総裁の高円宮妃殿下がご臨席されるところ。ぶっちゃけ、この間だけきちんと弾ければ良し。そして、鮮やかな萌黄色のスーツをまとわれた妃殿下は、ご退場の際に、応援席で演奏していたオケにガッツポーズでエールを送ってくださった。
集合場所がトヨタ会館ということからもわかるように、今回のスペオリのスポンサーの中にはトヨタも入っている。おかげで(?)出演者への待遇がかなり良かった。いちおう、ボランティア演奏ではあるが、豪華なお弁当も出れば、自家用車で会場まで来た出演者には交通費も出る。おそろいの特製Tシャツは支給品で、それがなかなかかわいいデザインだったりする。
某団長が「お金は正義」とのたまっていたが、ホントにそれ、と思ったのだった。
PR