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びおら弾きの微妙にズレた日々

ブラームス! ブラームス! ブラームス!

ということで、先週の日曜日、9月2日にブラームスリングシンフォニカ第三回演奏会が終了。

今回の曲目は……

運命の女神の歌
バイオリン協奏曲
交響曲第三番

アンコールはハンガリー舞曲第6番。

苦労の甲斐あって、お越しいただいたお客様には喜んでいただけたようで何より。演奏会後にPDFで配信されたアンケートはすべて目を通したけれども、否定的な意見はほぼなかったといってよい。それはひとえにソリストの素晴らしさによるものではないかと思う。圧倒的な技量を目の前にして、舞台に乗っている私達の感性が刺激され、その刺激が音に反映され、非常においしい思いをしたはずだ。

アンケートについては、わざわざアンケートを出してくれるお客さまは好意的な感想を抱いている場合が多いが、たいていの演奏会では苦言を呈するアンケートも必ず一定の割合で混じっている。今回の場合、合唱団(運命の女神の歌)に対する不満は見受けられたものの、オケに対してはほとんどそれがなかった。ただし来場者数約900人に対し、返ってきたアンケートは約60枚だったから、実際はどうなんだろうね。

さて、ここからは少し長い感想。余裕のない方は引き返して下さいませ。
このブラームスリングシンフォニカ(略してブラリン)はブラームスによって作曲された楽曲を演奏するためだけに結成されたオーケストラで、演奏会は不定期に開催。これまで2番、1番、そして今回の3番の交響曲で3回目の開催になる。基本的にアマチュア奏者なら誰でも参加でき、演奏会を開く都度メンバーを募集。

それで私も第一回の時から何度か声を掛けられていたが、何かと忙しくてお断りしていたのをこの3回目でとうとう観念し、参加表明してしまった。

それが苦労の始まり。まずは練習に参加するための日程調整で苦労し、次に練習そのもののに使える時間の確保で苦労し……。途中でよほど出場を辞退しようかと思ったし、家族への影響を思うと、きっと辞退したほうがよかったのだろうなと今も思う。それに、今回自分的にいちばん残念だったのかせ、十分な練習時間がとれなかったこで、個人練習の時間も合奏に参加する時間もまったく足りないまま本番を迎えてしまった。(そういえば春の定期演奏会でも同じ事を書いていたな……)やはり仕事・家事・育児、さらには実家の両親の世話もあって、なおかつ演奏会に出るということ自体無理だ。今後の教訓にしよう。

練習は、コンマスの要求がやたらに高いので厳しいといえば厳しかったけれども、彼の言わんとすることや目指すものは理解できたし(自分にそれが可能かどうかは別にして)、学生オケの頃を思えばまあ、あんな感じでしょうと流せるレベルだった。
何が大変だったかというと、総勢9人(+エキストラ2名)のビオラパートの足並みが揃わず、若いパートリーダーさんに大きな苦労をかけてしまったということ。リズムも音程もひとまとまりにならず、練習のたびにパートリーダーさんが落ち込むのを見て心苦しかった。が、こればかりは個人でメトロノーム相手に練習するだけで解決する問題ではなく、合奏の場ですばやくパート全体のリズムを感じ取ってそれにうまく乗れる能力が身につかないと、どうしようもない。そのためには極力合奏に出て、できるなら自分よりうまい人とプルートを組んで、その相手につける、というのが一番近道だと思うのだ。実際、自分もプロの人とプルートを組む機会が何度があって、その時にたくさん学んだ。

そして厳しい練習が引き金になり、合宿を境にビオラ女子が団結を始めた。戦友感覚が生まれたのか、あれよあれよと言う間に結束は強くなり、そしてビオラ男子との溝は微妙に深まりつつ迎えた本番。
本番前のゲネプロでもやはりパートの足並みは揃わない。「走るな」「飛び出すな」と何度もトッププルートから注意を受けたので、私は危険な箇所は、エア弾きでやりすごすことに決めた。まわりに弾ける人が固まっているので、彼女たちにまかせれば大丈夫。少なくとも本番ではトップに合わせてはみ出さず、ずれないように音楽が進行すればいい。そういうやり方ではブラームスを弾く本来の楽しみがなくなってしまうけど仕方がない。きちんと弾きたければ上手くなるしかない。窮屈だけれども、オーケストラの弦パートはそういう世界。(座席は2プルート目の表側だったけど、自分の気持ちとしては4プルート表ぐらいがちょうどよかった)

結果、演奏会の評価そのものは上々だったわけで。もちろん管楽器の力量があったから、あるいはソリストが素晴らしい演奏を聞かせてくれたから、というのもある。それらに加え、弦楽器パートそれぞれの中でおきたドラマの結果(ビオラだけでなくバイオリンやチェロ&バスの中でもいろいろあったはず)も大きな影響を持っていると思ってる。

最後に補足として書き足しておくなら、ダメ出し中心の厳しい訓練で統制を取るのとは違ったやり方で、オーケストラのまとりまを作るやり方もあるのだよ、ということ。私はスパルタ方式はどうも性に合わないので、次回、4番のシンフォニーもブラリンで弾くかどうかはとても微妙。(できればホームオケで……ただし、今のメンツの実力のままでブラ4が弾きこなせるかというとそれも微妙で、みんながもう少しずつ力をつけたら、とてもいいブラームスが弾けると思うんだ)


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