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びおら弾きの微妙にズレた日々

偵察その2

びおら弾きとして、新たな安住の地を求める旅はまだまだ続行中。

今日は隣のN市交響楽団へ見学。たまたまブラームスの1番の練習だったので、過去に弾いたことがあるのをこれ幸いと、図々しくも楽器を持って飛び入り参加する。

いやぁ、ブラームスは面白い。(過去にはずい分泣かされたが)

って、そんなことを言っている場合じゃない。本日のミッションは偵察だ。
本日の練習は、運のいいことに本番指揮者のT氏。
非常に面白い指揮者で、注意事項の数々を聞くにつけ、この人は音符に色がついて見えるに違いないと思った。
T氏は、日本のオケの演奏はリズムと指先で取る音程とダイナミクス(強弱記号)で作られているから大切なものが抜け落ちている、だからリズムや譜面に頼るなと言い切った。
すごい。リズム感も音感もあやしいアマチュアに向かってそれを言ってしまうなんて。音大を出ているようなレベルの高い人たちに向けての話なら安心してふむふむと頷いていられるのに。

結局は、音符の意味を理解して演奏しなさいということなのだ。記号に頼るのではなく、音符を感じてどういう方向にもっていくべきか理解して演奏するべきだということ。リズムもダイナミクスも相対的なものでしかないから、それに頼り切ってはいけないとことで、自分の耳で音を確かめながら演奏しなくてはいけないというのがT氏の言わんとするところだった。

まさにその通りだなぁと頷く一方で、耳が育っていない場合はどうするのよ?と突っ込みたくなったり(苦笑)。
私の場合、へっぽこびおら弾きですから、楽器を持ったのはいいけれど、音に色を感じるようになるまで何年もかかりましたよ。

さてさて、オーケストラそのもの雰囲気は悪くなかった。比較的新しい割に団員がびっくりするほど多い。ビオラパートが7人いて、さらに募集中ってどういうことよ? と思って横を見たら、チェロパートは人が溢れそうだった。

ここに決めようかな。どうしようかな。練習場まで20分の近さと組織としての安定感が気に入ったけど、本当は人の少ないオケにこそ入ったほうがいいのではないかと考え直してみたり、さらにはえり好みできる立場なのか、自分?と思ったり。

少なくとも、どこのオーケストラで活動するにしても、同じような問題がふりかかってくるのは覚悟しなくちゃいけない。
どんな問題かって?
ぶっちゃけた話、人間関係。
パートの人数が少なければエキストラ集めに奔走しなくてはいけないし、普段の練習で一人弾き状態になるのは当たり前。多ければ、パート内での力関係が微妙だし、運悪くトップになれば、コンマスやインスペクター、団内トレーナーがいればその人も含めたまとめ役の人たちとのやり取りを、ソツなくこなさなくてはいけない。
いや、誰もが年相応にオトナなら問題ないのだ。(3年前だったろうか。ビオラトップを引き受けるはずだった20代の男の子に振り回された記憶が未だに痛かったりする)一番の問題はそこで、しかもそれは見学ではなかなかわからなかったりする。

ああ、ビリー隊長の名言を思い出した。――No pain, no gain.
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