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びおら弾きの微妙にズレた日々

大人の発表会

本番当日は朝から、一人でぴりぴり、バタバタしていたような気がする。
発表会が始まるのは夕方5時、名古屋市内の某ホテルにて。
だから午前中から昼過ぎまでは遊んでいてもいいぐらいなのだが。

午前中に用事で図書館へ出かけなくてはならず、その上、一時間はびおらの音出しをしておきたいし、不安な箇所を補強しておきたいし、(気休めとも言う) 衣装の用意もあるし。

演奏時はどんな衣装がよいのか、先生にたずねてみたら、「ふだんの演奏会にでる格好でいいですよ」とのこと。あんまり気張りすぎてもまわりが引いてしまうらしいので、いつもの黒のロングスカートに、白いブラウス。
あとは、ふだんほったらかしにしてある髪をなんとかまとめなくては、と鏡の前で四苦八苦していた。(これは付け焼刃?)

さて、ダンナにホテルまで運転してもらい、いざ会場に入ると、そこは披露宴用に作られた広間だった。
小さなひな壇に、ピアノとエレクトーンが所狭しと並べられている。そう、この発表会は、ピアノまたはエレクトーンの生徒さんが中心なのだ。
また、会場の真ん中よりやや後ろに太い柱が1本あって、そこにはモニターがはめ込まれていた。たぶん、披露宴で流すビデオが後ろの席でも見えるように、とのことだろう。
しかし、これが、今回はひどく邪魔になるのだった。一番後ろのテーブル(うちの家族の席)からは舞台が半分しか見えなかった。(涙)

5時になると、講師の先生方の演奏が始まり、それが発表会開始の合図となる。各テーブルにはシャンパンが注がれ、料理もぼちぼちと運ばれてくる。
シャンパンは、フルーティな香りで飲みやすく、どんどん入ってゆく。

私は9番目だったので、のんびり前菜を味わっていたら、途中でエレクトーン奏者の人がトラブルを起こして演奏に入れなくなったので、順番が繰り上がってしまい、食べかけで本番突入。
心の準備も何もあったもんじゃない。伴奏してくださる先生は、エレクトーンのトラブルが気になるようで、あまり落ち着かない様子だったし。
講師の先生方は、この発表会のスタッフを兼ねていらっしゃるので、とても忙しそう。

で、曲の出来栄えはどうだったかというと、ぼちぼち? うーん? という感じ。
大きな間違いはなかったけど、音程が微妙にはずれたところは多々有るし、5thポジションに上がりきれなくて、シ♭がラになったりしたし。
あとは、譜面台が低すぎたり、マイクが気になって弾きにくかったりしたせいもあって、どうも弾き方が雑になっていけなかった。
そうそう、シャンパンが効いたのか、緊張による震えはなくて、右手ビブラート(つまり弓がぶるぶる震える)はかからなかった。それは良かったかな。
それに、ピアノとの呼吸はちゃんと合っていたし。いえ、合わせていただいたんです。さすが先生。
演奏が終わったあとで、「全然緊張してなかったでしょ」と先生に言われた。まったくそのとおりで、レッスン時のほうがもっと適度な緊張があって、いい音が出てたような気がする。

楽器を片付けてテーブルに戻ったら、同じテーブルの方(この方もピアノの講師)が「素敵でしたよ」と言ってくださり「小さい頃から弾いてみえるの?」と聞かれた。
とんでもない、学生から始めたんですよ、と答えて、前にも違う場所で同じ受け答えがあったのを思い出す。
聞く人が聴けばわかるけど、小さい頃からやっていたら、もっと上手い。

自分の番が終われば、あとは聞くばかり。ぼつぼつ運ばれてくる料理を口にしつつ、演奏に耳を傾けつつ、のんびりした。
娘が「みんな上手」と大人のピアノ演奏に聞き入っていた一方で、息子は退屈気味。食事で気を紛らわす。
ダンナは果たして楽しんでいたのかどうか、不明。久しぶりのコース料理は悪くなかった思うのだけど。

今回の発表会に出ていた生徒さんのレベルはそれこそピンからキリまで。大人になってからピアノを始めた人もいるし、子どもの頃からエレクトーンを習っていて、そのまま趣味として学生になるまで続いている子もいるし。
誰にでも共通して言えるのは、練習時間がどうしても限られてしまうということ。仕事の傍ら、勉強やバイトの傍ら、時間を取って曲を完成させるのは大変だ。まずは、その意欲と努力に対して拍手を送るべきなんだろう。そして、何より、楽器の演奏が好きでないと、こんな趣味はやってられない。その辺が子どもの発表会とは違うところだな。
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