タイトルはアレですが、祝祭管ジークフリート練習記です。
本番まで2ヶ月を切り、歌手も何度か来団し、雰囲気もそれっぽく仕上がってきたように感じる祝祭管。本日の練習は7月7日ということもあり、女性は浴衣コスプレで(え?)練習してみようという! という企画が持ち上がった。管理人は当然のように賛同。……しかしあるはずの浴衣が、どれだけ探しても出てこない。娘のは見つかったのに。
さて、今回の練習は、2幕と3幕のうち、音符が細かくめんどくさいところを中心に。マエストロの思惑としては、歌手陣が本格的に参加する前に、オケのの難所を潰しておこうということのようだ。
アマチュアゆえ、本格的にソルフェージュを習ったことのない面々がほとんどで、細かい譜割りが出てくるとつい、それっぽく適当に弾いてしまうのだが、マエストロはそれを許さない。♯や♭や♮のある無し、3連符と4連符の違い、とにかくきっちりと弾かせる。「神は細部に宿る」を地で行く感じ。
でも、細部にまで手が回るようになったのだなあと思うと感慨深い。あとは歌手陣が本格的に参加する8月になって、曲全体の流れをうまく作ってゆくのが最後の段階になるのだろう(一番楽しいところ!)。
自分の進捗としては、なかなか練習の時間がとれず、果たして練習についていけるのだろうかと心配だったが、今日は苦手な2幕もほとんど迷子にならずについて行けてちょっと安心。難所もわけがわかるようになったので、コツコツと弾き込みさえすれば弾けるようになる……はず。
また、4月以降、練習に参加できなかった日は、後日配信される録音を聞くようにしているのだが、その効果の大きさを実感した。時には聞きながら寝落ちすることもあるけれど、祝祭感の音がヘッドホンを通して身体に蓄積されていく感じで、久しぶりに練習に出ても「ここはどこ?」と感じることなく合奏に入ってゆくことができる。
「聞く効用」については、「土日が思うように休めない!」というピンチに陥ったために気づけたわけで、怪我の功名というか、転んでもただでは起きなかったというか、面白い発見だった。制限がある中での練習だからこそ、かな。
〈祝祭管練習といえば大府あんぱん〉
そして浴衣の続きはというと。
親切な友人に貸していただきました。それがなんと、自分が持っていたものよりも似合うのではないかというぐらい、柄はドンピシャリで。
七夕企画に賛同した女性団員の何人かは、手持ちの浴衣を余分に持ってきて「着てみたいけど持っていなくて」というメンバーのために貸してくれたのだ。結果、練習会場は七夕にピッタリのたいへん華やかな雰囲気に。マエストロも大喜び。天候さえ良ければ、大府の街をそぞろ歩いたかもしれない。
天候といえば、実は今年の七夕、西日本一帯が豪雨のため大変なことになっていまして。ここ数年毎年のように耳にする「数十年に一度の大雨」のため、洪水や土砂崩れ等、災害に見舞われている地区があり、大勢の人々が被害に遭い、生活が一変している。そんな中で自分はというと、いつも通りに合奏の練習をし、浴衣コスをして楽しく過ごした。この違いは何なんだろう、と気にし始めると迷路にはまる。ラッキーな側にいることについて、いったいどこへ向かって何に感謝すればいいのかわからないし、ラッキーな場所に立ちながら「被害に遭われた方たちにお見舞い申し上げます」だなんて、安易に言えないよな、とも思うのだ。それでもやっぱり、名前や顔を見知っている人たちには無事でいて欲しい。
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