「この瞬間」とは、もちろん打上げの「乾杯!」の瞬間のこと。
皆さん、(自分も含めて)よく頑張ったと思う。しかし、あれですね。お酒が入るとみんな人が変わる。
今年の打上げは、飲酒運転の取り締まりが厳しくなったこともあって、演奏会場から2キロほど離れた、JR駅近くの飲み屋さん。会場からは送迎バスがでた。
びおらの皆さんは、翌日違う演奏会の練習がある人が多くて、宴会には出ずに直帰、という方がほとんどだったが、プロのトラさんと、学生の子(学生オケをやりつつ社会人オケのトラに出るとは大したもんだ)が来てくれた。
学生の子は、自分のオケの演奏会チケットを宴会で配れるよう、50枚持参したというから、なかなかの根性だ。話を聞いてみると、学生オケでは現役びおらが二人しかいなくて、もう一人は一年生というから、つい同情してしまい、(学生も社会人もプロも、びおら弾きの総人口が少ないのは同じ)チケット配りに協力してしまった。半分ぐらいさばけたんじゃないかな。
プロのトラさんの方は、年代が近いせいもあって、なかなか話がはずんだし、共通の知り合いがいたりして、「世間は狭いねー」なんてことも。他の団員さんとも盛り上がってくれて、「いっそこのまま団員に…」と思わないでもなく。でもあんまり焦って迫ると、かえって引かれてしまうので、それは今後の様子を伺いつつぼちぼちと。(^.^)
また、今年は指揮者氏が奥様と2歳になるお嬢さんを連れて参加してくださった。その子がかわいいのなんのって。ピンクのワンピースの上に白いエプロンドレスを重ね着して、知らない人たちに囲まれてちょっと不安げな表情を浮かべつつ、けなげに「バイバイ」をしてみせる姿ときたら、赤ずきんのオオカミでなくても、食べたくなるかも。(こらこら) えー、指揮者氏が思いっきり子煩悩だということは、言葉の端々に聞き取れる。「我が娘が……」と口にできること自体が嬉しそう。
奥様は思いっきりナイスバディの美人さん。これはまったくの個人的見解だけど、指揮者を職業とする男性のパートナーは素晴らしく美人であることが多い。美的センスが必要な職業だからか?
ソリストも一時間半ほど同席。日本語はまるで通じない上に、英語も結構あやしいので、団員と直接語り合って盛り上がった、ということはないが、「いっしょに写真を」という段になると、多くの(女性)団員に囲まれてうれしそうだった。
そうそう、もうひとつ、こんなシーンを見かけたぞ。本番直後のこと、楽屋前である美しいバイオリンのエキストラさんが、ソリスト氏とツーショット写真を撮った。すると、ソリスト氏はすかさず彼女に「写真を送るからメルアドを教えて欲しい」と告げた。うおー、さすがはイタリア人。(これって人種的偏見?)
あと、本当はお世話になったびおらのトレーナーさんが打上げに出てくださると、もう言うことはなかったのだけど、残念ながら直帰された。でも、いいの。お昼の食事でご一緒させていただいたから。これまで、プロの演奏者の方と親しくお話させてもらった経験がなかったので、すごく良い機会だった。びおらについてこれまで疑問だったこと、近隣の他のアマオケの情報など教えてもらって、心身ともにお腹一杯になって、演奏会場に戻ってくることができた。
オーケストラっていうのは、人と情報と音楽が交わる場所なのね、とつくづく感じる。
ひとつの音楽の裏には、数え切れないほどの事情が隠れていて、それが出汁のように効いて音に味わいを与えるのだということ。
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