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びおら弾きの微妙にズレた日々(再)

音楽・アート(たまにアニメ)に関わる由無し事を地層のように積み上げてきたブログです。

   

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本番・舞台の上で

いよいよ本番、「さあ、楽しい音楽の時間デス」
昨日なら、ある意味嫌味にしか聞こえなかった言葉だろうに、ひょうたんから駒とはよく言ったもので、本当にそうなるとは思ってもみなかった。

嬉しい番狂わせが起きたのは、つつがなく序曲とピアノ協奏曲を終えたあとだった。
ゴキゲンなソリスト氏は、観客の拍手に答えて、なんとアンコールを弾き始めた。ソリストがアンコールをやるなんて、自分が乗った演奏会では、ほとんどない。へぇ、何を弾くんだろうと思って興味津々でいたら、いきなりバーン、と鍵盤が鳴る。

音の洪水の中から聞こえてきたのは、あのトルコ行進曲だった。もちろんモーツァルトの。
いやあ、あんな凄まじいアレンジは初めて聴いた。
一部の人にしか分からない例えで申し訳ないが、のだめちゃんが弾いたらこんなふうになるだろうと思われる、パワフルで何でもありの編曲だった。言い換えれば「好き勝手にモーツァルト」
本来なら、メロディが主役で、その傍らで、控えめに(時に効果的に)伴奏の音がするのだけど、これは、圧倒的に伴奏が行進曲のメロディを食っていたな。(伴奏の中で魑魅魍魎/ちみもうりょう/が踊りまわっていた気がしたのは私だけだろうか…)
お客さんは、これに大満足で、再び割れんばかりの拍手。(←比喩じゃないですよ、これは)おかげで、もう一つ、今度は少々大人し目のアンコールが聞けた。
あまりに激しいトルコ行進曲だったので、オケの中には目が点になっていた人もいたし、あとで舞台裏に引きあげた時に「あれ、絶対鍵盤見てねぇよ」「俺もそう思った」なんて声も聞こえてきたぐらい。

休憩をはさんでのち、大本命が始まる。シベリウスの交響曲第2番。
もともと大好きだけど、ひどく苦労した曲だけに、弾いているうちに感慨が沸いてくるかなーと思っていたら、不思議なほど淡々と最後まで弾ききってしまった。
さきほどのモーツァルトのせいで、気合が抜けてしまったのかどうだかよくわからないが、気づいたら終わっていたという具合。緊張で頭が真っ白になって……というのとは、ちょっと違う。
全体としての出来栄えは、まあまあ、かな。2楽章でファゴットの事故があったにしても。(ファゴットが落ちたとき、指揮者、歌ってましたよ/苦笑 落ちたのがびよらでなくて良かった/汗)バイオリンの音程がつらいというのは、今さら言っても仕方ないから、金管がすごく頑張ってたということを書いておこう。この曲は、特に金管の音色が命といってもいいぐらいだから。2楽章では、金管群の大きな聞かせどころが2ヶ所あるのだけど、そこで音量を落とした時の音色がいい具合に響いていたような気がする。もっと頑張れば、もっと素晴らしくなったかもしれないが、現状でも良い感じ。こらえてもあふれ出る怒りとか悲しみとか、そういったものを思い起こさせるには充分だったと思う。4楽章のフィナーレも格好良かったし。

あとでアンケートを見たら、ピアノが絶賛されていたのはもちろんのこと、「4楽章で胸が熱くなりました」とか、「市民の集まりで、よくぞここまで」とか「年々うまくなっている」(←これは首を半分かしげるところだが)など、嬉しいコメントもあった。
それでも、練習方法をもう少し工夫すれば、もっと上手くなれたのでは、と自分的には思う。
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