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びおら弾きの微妙にズレた日々

川底から虹の橋まで

愛知祝祭管練習記「ラインの黄金」編です。

本日は、午前中は訳あって(こちら参照→)全幕通し、午後からは第2幕と第4幕の練習。
「ラインの黄金」はいちおう4幕に分かれているが、実際の音楽としては曲の切れ目がなく、一度ライン川の情景が立ち上ったら、ニーベルング族の住む地下の国へ下り、すったもんだあった末に、神々が虹の橋を渡ってヴァルハラ城に入るフィナーレまでノンストップ。所要時間はおよそ2時間半。無事に通るのかどうか不安だったが、やってみたら意外といけるじゃないの、と安心した。もちろん、時には迷子になったり、まったく手に負えない箇所もあるのだが、ちゃんと最後まで心が折れずに弾き通すことができた。全体的に見ても、物語の情景がおのずと浮かび上がる瞬間が多々あり、難しいながらも楽しかった。練習の成果は着実に出ているのだなあ。


午後からはトレーナーのK先生の棒で練習。ところどころ細かく返してはきちんと噛み合うように調整が入るのだが、基本的にはできるところまで通す感じで、音楽の流れを作るのが目標になってきた。
とはいえ、午前中で本日のエネルギーがすべて持って行かれた感ありありで、お昼を食べると、どうしても集中力が途切れがちになる。半ばもうろうとしながら弾いていたときもあったのだが、それでもちゃんと指と弓はまるで自動操縦車のように、主からの司令無しでも勝手に楽譜を読み取って動いていくれる瞬間があった。ヘタすると、意識がクリアな時よりもちゃんと譜面通りに弾けてたりする。無意識のレベルで音楽の流れに乗ると、しかるべき弾き方や譜割りが勝手に見えてくることがあるのだ。いくつもの好条件が重ならないと起こらない珍しい現象だけど、これまでヒーヒー言いながらも、真面目に合奏練習にかよった成果が出てきたのかもしれない。

最近ようやく身体が曲に慣れてきて、テンポや拍子の変わり目で迷子になる回数が減り、音楽にひたる余裕が出てきた。「ラインの乙女達が戯れる場面」「ラインの黄金が水底で輝く場面」「隠れずきんで大蛇に変身するシーン」「ローゲにまんまと騙され、カエルになったとたんに捕まってしまうシーン」などがこう、頭のなかに立ち上るようになって、弾きながらドラマを味わっている感じ。楽しい。あとはさらにそれらしく弾けるよう、イメージ作りを進めることも大事だし、細部をできるだけきちんと弾けるようにするのも大事。「神は細部に宿る」。これはある程度事実。


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