ほぼ月イチ配信の、愛知祝祭管弦楽団カミタソ(※)練習記です。
※カミタソ=ワーグナーによる楽劇「ニーベルングの指輪」第3夜「神々の黄昏」の愛称。人間関係ドロドロの重い楽劇だし譜面があまりに難しいので、あえて軽く可愛いらしく呼んでみる。
今回の練習は
弦分奏だった。
もともと、ボリュームが多く難易度の高い楽曲ではあるが、なかでも弦楽器パートの難易度はまともじゃない。合奏をしていても、弦パートが捕まり管楽器を待たせてしまうことも多々あるし、オケ全体を見渡した練習となると、どうしても弦楽器の細かい動きは「各自で練習しておいてね」となってしまう。それで練習できるかといえば、個人練習していても訳が分からなくて途方に暮れるばかり。
というわけで、カミタソシーズンは分奏練習の回数が増えた。
昨日降っていただいたトレーナーの先生は、丁寧かつわかり易さで定評のあるS先生。練習箇所は序幕&1幕3場。いずれも細かい音符やめんどくさいアルペジオが多いところで(調号、転調の多さはどこも同じ)、危なっかしい箇所では必ず止まり、ゆっくりのテンポで音の輪郭がわかるまで何度も練習。ふだんの合奏では速さについてゆけず「弾いているフリ」でやり過ごしているところは、すべて化けの皮が剥がされる羽目に。
ゆっくりさらって転調を重ねるハーモニーを確かめたり、他のパートとの兼ね合いを確認してゆく。すると音楽の輪郭が見えてくる。こうなれば、あとで個人練習するときにも大変やりやすい。ただし弾いているフリをすることで怠けていた指は、なまじ動けるテンポでさらうため、真面目に仕事をしなくてはならず、だんだん指がつりそうになってきた。いや正確には左手の甲を走る筋がヤバい感じ(汗)
全体の四分の一にもならない序幕&1幕3場だけでこんな状態なので、もしも全幕をこの調子でさらったら……そりゃずいぶん弾けるようにはなるだろうが、指がもたないぞ…orz
ということで、指の筋トレが必要なのだが、それは……毎日教則本やりなさいって? カイザーとかセヴシックとか?
PR