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びおら弾きの微妙にズレた日々(再)

音楽・アート(たまにアニメ)に関わる由無し事を地層のように積み上げてきたブログです。

   

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懐かしい曲ふたつ

本日のオーケストラ練習はサブ曲と序曲ということで、ベートーベンの8番とフンパーディング「ヘンゼルとグレーテル」序曲。どちらも弾きごたえのある曲で練習するのが楽しい。
実はこの2曲、学生時代に弾いてそれきり出会うことのなかった懐かしい曲。正式な楽譜をもらうまで、マイ楽譜倉庫から昔の楽譜を引っ張りだして練習をしていた。「ヘンゼルとグレーテル」はともかく、ベト8は昔の版と今のでは結構違いがあり、一番大きいのはスラーがあるかないか。これはボウイングに直接影響するので、比較するとなかなか興味深い。

ま、今日は譜読みだったし、過去に弾いたことがあるとはいえ、15年位前の話なので時々迷子になっていた……(´・ω・`)。
以下、練習の感想。

ヘンゼルとグレーテル、略して「ヘングレ」は様々な情景の中をテーマとなる旋律が駆け抜けてゆくイメージの曲。曲の作りや中間部の響きがどことなくマイスタージンガーに似てるなと思ったら、フンパーディングはワーグナーの弟子だった。どうりで。

一方ベートーベン御大の8番目のシンフォニーは、コンパクトだし、あえて古い形式を壊さずに利用しているし古典回帰と思いきや、ところどころにトラップが仕掛けてあっておおっと唸らされる。それに無駄を徹底的に削ぎ落とした美しさ。
コンマス氏いわく、この曲は基本をきっちり押さえて弾けば簡単だと。基本というのは音程を正確にとる、ダイナミクスを楽譜の指示通りにつける、一音一音をきちんと音を出す。
まったくその通りだ。楽譜通りに弾いて、アンサンブルさえ噛み合えば、表現がどうとか、情念をこめて、とかここは何を表しているかとか面倒臭いことは考えなくてもいい。
ただし問題なのは、(特にアマチュアにとって)これらの基本を確立するまでがとても大変だということ。ええ、しっかり訓練すればよいのですね。
そしてこの曲は指揮者によって表情がずいぶん異なるのも確かだ。ドライブ感あふれるものからお昼寝に最適なレベルまでさまざま。今回、どんな風に振ってもらえるのか楽しみではある。

最後に、本日のコンマス氏の名言。
セカンドバイオリンとビオラが作り出す和音は、舞台の照明効果のようなものである。
これはものすごく腑に落ちた。目立たないけど全体の空気感を左右する照明と、主旋律に色付けをする内声部は確かに似てる!
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