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びおら弾きの微妙にズレた日々(再)

音楽・アート(たまにアニメ)に関わる由無し事を地層のように積み上げてきたブログです。

   

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本の読みすぎかも

今日の夜も練習。新しく入ったN久手フィルは、ほぼ毎週練習がある。なかなか気を抜けない。

本番指揮者による合奏だったけれど、やることは前とほとんど変わらず、和音の進行や音の変化の確認を徹底的にやらされた。さすがにちょっと飽き気味(´~`) もちろん大切な練習だとわかっているが、今日は自分の中の感度が鈍くて、音色の違いがよくわからなくなっていた。
ま、今週の忙しさはストレスと背中合わせだったし、睡眠リズムも無茶苦茶だったから、心身ともに疲れがたまっているのだろう。団員の人と世間話をしようという気にもなれなかったし。

指揮者の指摘を聞いていて、あることを思い出し、やるせない気分になった瞬間がある。

ブラームスの四楽章で、とあるアルペジオをVaパートだけで弾かされた時のことだ。「そのラ♯は異音(和音の構成からはずれた音)だから、音が移り変わるときに抵抗があるはずだけど、それがまったく感じられない。機械的に弾いている」といわれた。
それは何も考えていないのではなくて、若いころ、そういう風に弾くように訓練されてきたからだ。
はじめてさらった時は確かに弾きにくかった。「どうしてここでラ♯が登場するのよ!」とばかりに、よくつっかえた。弾けても心理的に「なんかヘン!」という感覚が残る。でも残ったままだと、どうしてもリズムがいびつになってメトロノームと合わなくなる→練習で注意される→違和感を感じなくなるまでメトロ君に合わせて練習する→機械的な弾きかたの出来上がり。
もちろんラ♯はほんの一例であって、似たような例はいくらでもある。

つまり、「なんかヘン!」と感じる感覚を失ってはいけなかった。逆にオケのメンバーがその違和感を共有できれば音楽はまとまったはずだった。もちろん、当時そのことに気づいて実行しようとしたトレーナーはいなかったし、そういう存在を期待するのも無理な話だ。

ただ、スカイクロラのシリーズを読んだ後にこういう出来事に遭遇すると、人はこうやって(つまり違和感を押し殺し機械的に動くようになることで)大人になるのかと、余計な妄想まで働かせてしまうのだ。
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