地球律 inference
今回はあまり書くことがないなぁ。
気象分子散布を阻止しようと、波留チームが走り回るぐらいで、特に目新しい展開がない。
タイトルが空回りしちゃってるかも。
以下、ネタバレあります。
ちょっと気になったのが、とりあえずの敵役となったジェニー・円のこと。
彼は確か4話目で登場して以来、最終ラウンドまでほとんど出てこなかった。この24話で、やっと人としての彼が描かれる。
彼が軍用義体にしたのは、暗殺を防ぐため。警護をつければよさそうなものだが、最終的に頼れるのは自分の身体のみということなのだろう。
それは彼が構築した気象分子用のメタルにも現れていて、それはなんと、出口も入り口もない閉鎖されたメタルだった。まあ、プールみたいなものだ。
波留といっしょに潜っていたダイバーが「これを作った人はよほど人間不信だったんですね」とあきれていたが、それがジェニー・円の本質らしい。
そしてとうとう彼は、チーム波留に敗れてしまうのだ……と見せかけて、気象分子の散布はギリギリのところで成功する。円が負けを認めたとしても、一度動き出したプロジェクトはそう簡単に止まらない。
そして地球は静かにゆっくりと歪みの度合いを強めてゆく。
地球を一個の生命体とみなし、その自浄作用の力を認めた久島と、人間が地球のバランスを壊したのだから人間が責任を持って修復しなければならないとして気象分子を開発した円。どちらの考えも、今のところまっとうに思えるのだが、しょせん人間の考えることなんて、地球の思慮には及ばないか。
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