気がついたらずい分練習記をさぼっていた。なんでだろう、オケを変わってからというもの、練習は毎週あるのに記事を書きにくくなった。人目を気にする書きづらさではなく、書く内容がどうにもまとまらない。(>_<) おかしいなあ。
でも指揮者来団日だった昨日は、さすがに目からウロコというか、収穫の多い練習だった♪ 指揮者が振るのだから当然だけど、オケの音が急に音楽的になって「おお、ちゃんと音楽やってるよ!」と密かに感動もした。
練習曲目は、ベト7の2、3楽章、夏の夜の夢、そしてニールセンの2番。
この中でどれが一番技術的に難しかったかって、ぶっちぎりでベト7。譜面づらはさほど難しいことはないのに、音楽的にきちんと表現しようとすると、弓使いを瞬時に使い分けなくてはならず、スポーツ選手並みの運動神経(←指揮者談)が要る。
硬い音が必要なところは、弓を短く使い撥弦をはっきり。指揮者の先生は「傷跡をつけるように」と表現されていたが、要するに弾き始めにガリッと音が出るくらい強く弦をえぐっちゃっていいらしい。その音質のまま音量を落とすには、同じ弾き方のまま弓を倒して毛の当たる分量を減らし、指板寄りの位置で弾く。決して音が柔らかくなってはいけない。
だから、この弾き方を要求される場所でフォルテからピアノへと急に音量が落ちる場合は、弓の角度や弾く場所をさっと変えなくてはならず、非常に集中力がいる。そしてベト7には、この手の切り替えがしょっちゅう出てくるのだった。(もっとも7番に限らず、ベトベン御大の曲すべてに登場するといってもいいくらい)
いやはや、久々に気合の入った練習になった。
メンデルスゾーンは、ビオラパートは細かい音符が少ないので、歯切れのいい強固な刻みができればオッケー。
ニールセンは、指揮者によれば、音楽的にはベートーベンほど難しくないそうで、ただし指使いの難しい難所が数箇所あるので、それがあと一ヶ月でクリアできるかどうかが勝負だと言われた。(~_~)
つまり、こつこつ練習して指が回るようになればオッケーなんだけど、臨時記号の多さといい、高音の頻度(ポジション移動が大変!)といい、半端な難しさではない。
しかも、諸事情でニールセン(とメンデルスゾーン)はトップを勤めることになってしまったため、どうでも弾けるようにしないといけない。最悪、弾いているフリ(こらこら)は確実にできるようにしないと。
さらにベト7ではサイドに座るので、結局今回の演奏会ではずっと前に居座ることになってしまった。こわすぎだな(笑)
これはきっとアレだ、箭のオケでトップの座をほっぽりだして(さらに言えば風前の灯火状態だったビオラパートを見捨てて)転職、じゃなかったオケ替えをした報いだ、そうに違いない。でなければ、あんなに不運な偶然が重なるものか、うん。
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