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びおら弾きの微妙にズレた日々

虫退治(テアトロ管練習記)

新年度になってようやくまともにテアトロ管の練習に出られるようになった。いっときは家庭の事情で退団、のケースもあり得たが、とりあえず七月の本番までは続けられる。
で、今回の練習は、やはり家庭の事情で車を置いてゆく必要があったので、公共交通にて出動。電車は注意力散漫でも事故を起こす心配がないし、階段の上り下りが多いのでけっこうな運動にもなる。ただし、たくさんの荷物を担いで歩くので肩が凝る。なるべく重さを減らすために、わざわざ軽い譜面台を購入してしまった(基本的に運動が足りてないことは認める)。
本日の練習はいつもお世話になっているトレーナーのK先生の棒で。このK先生、以前、祝祭管でワーグナーを振っていただいたときはクールな印象があったのに、テアトロ管ではなぜかノリが違う。空気が柔らかいというか一言で言えばおちゃめ。声楽が入ったからなのか、イタリアオペラが持つ叙情的な雰囲気のせいなのか、はっきりした理由は不明だが、とにかく楽しい。

本日のツボはふたつ。
一つ目は合唱団に向かっていきなりの質問。「あなた今何人?」
こちとら楽器を抱えながら「へ?」となりましたとも。尾張人? いやいやイタオペに取り組んでるからイタリア人?
K先生の意図としては、曲ごとに合唱隊に与えられた役割が変わるので、それをきちんと理解して歌いなさいよ、ということのようだ。だから、アイーダを歌うときはエジプト人、ナブッコを歌うときはバビロニア人、さらに椿姫を歌う時は時代もお国柄もがらりと変わって華やかなパリの街へ……ということを考えて歌いましょうという話で、言われてみればごく当たり前の心構えだった。オケの人もちゃんと心得ておくべき。
今回はガラ・コンサートなので、いろいろなオペラからおいしいとこ取りをする。当然オペラが変われば雰囲気も変わるので、じつは切り替えが大変。それこそ「わたしは役者」のノリでいかないとね。「あなた何人?」は、それを思い出させてくれるマジックワードだ。

ふたつ目のツボは、キンチョ○ル。
これまた、合唱隊への指導にかかわる話で、K先生はいきなり「これから声を出さずによく歌えるようになる練習をします」とのたまう。さらに「これから暖かくなると、黒い例の虫を見かけるようになります。するとシューッとスプレーで退治しますよね」。
シューッと一吹き。
合唱隊に、歌詞の代わりにこの「シューッ」を入れて歌ってみなさいと。これが腹筋で息を支える練習になるという。
先生の合図で合唱隊がいっせいにゴ○☓△退治を始め……。私の頭の中では、「シューッ」とともに「黒い例の虫」の屍が順調に積み上がってゆくばかり。
今後、アイーダの序曲を弾くたびに思い出すのではとおののいている。
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