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びおら弾きの微妙にズレた日々

佐渡裕✕反田恭平+東京シティ・フィル

昨日は多治見のバロー文化ホールまで佐渡裕✕反田恭平+東京シティ・フィルのコンサートを聞きに行ってきた。なんとチケットは「完売御礼」。クラシックのコンサート、しかも地方のホールで「完売」とは!
多治見のホールは駐車場があまり広くないので、余裕のある開演2時間前に入ってから夕食をとることにした。お店のある駅前までは約一キロ。なかなか風情のある眺めが残っていて楽しい。
(あとでわかったけれど、駅北側の立駐に入れると二時間無料サービスをしてくれる。ホール周辺は混むので、駅北の駐車場でもよかったかもしれない)。
多治見駅は北側が再開発中で見た目は今風に整えられているが、南側に出ると昭和の香り漂う通りが残っていて味わい深い。飲み屋もたくさん。今度来るなら公共交通機関で。


開演少し前にホールへ戻り、席につくと、およそ1300ある席は見事なくらい埋まっていた。さすがに超メジャーな音楽家同士の取り合わせは違う。そして異様なくらい女性率高し。終演後、黄色い声の「ブラボー」が飛び交い、スタオベをしていたのはほぼ全員女性。反田氏、すっかりアイドル。

ちなみに今回の曲目は
チャイコフスキー アンダンテ・カンタービレ(弦楽合奏版)
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番
チャイコフスキー 交響曲第5番
全国ツアーで12ヶ所回るそうだが、ほとんどの会場でこのプログラム。潔いまでに有名どころを集めた選曲で、どんな客層を想定しているか推して知るべし。
反田氏のピアノは、若さにまかせた勢いとトンガリ具合がスゴかった。もしや毎食肉を食べているのでは? というほどの勢い。前半は完全にオーケストラが食われていて、3楽章あたりでようやく両者がうまくかみあってきた感じ。荒削り、というのもちょっと違う。アンコールのシューベルトでは見事な音色のコントロールが見られたし、あえてガツガツいくスタイルにしているのかもしれない。なかなか面白かった。
個人的には、チャイコの5番を楽しみにしていたが、どうやら楽団員のみなさん、ラフマニノフで精根尽き果てたようで、チャイ5はお疲れ気味だった。もちろん冒頭のクラリネットのソロはブラボーだったし、プロなのでメリハリと音量はきちっと出ていたけれど、細かいところまで耳を傾けるといろいろありますわな…。Fgの音程が一部怪しかったし、金管は4楽章までもたなくて、途中でバテていたし、コントラバスは、音の迫力がもうひと押しあれば、という感じ。でも舞台後方の中央に据えられたティンパニはとてもよい仕事をしていた。かっこよかった。
チャイコ5番といえば、4楽章に有名なトラップがある。フィナーレ直前、全オーケストラが強奏で一時停止する所。まだ曲は終わっていないのだが必ずといっていいくらいフライング拍手が起きる。今回は(おそらく)クラオタは少ないだろうし、どうなるかと楽しみ(?)にしていたら、指揮者も重々承知で、音が切れるか切れないかのうちに素早くフィナーレのマーチへと続けた。成功したらすごい。けれど、やはりパチパチと拍手がw もっとも、これは半分以上作曲者の責任だと思う。いっそ拍手をさせて、止んだらおもむろにマーチに入るのもアリなのかも。
アンコールは組曲「くるみ割り人形」より、トレパーク(ロシアの踊り)。タンバリンがナイス。
そんなこんなで楽しく終わった演奏会。多治見のホールは建物こそ古いけれど、クラシック以外にも、興味をそそる企画が目白押し。また聞きに行くチャンスがあると良いな。周囲の観光も含めて。
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