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びおら弾きの微妙にズレた日々

「地球へ……」17話まで

とうとうナスカ決戦まで来た。シリーズ中一番の見せ所かもしれない。原作にはないエピソードがあれこれはさまれていて、興味深かった。

以下の記事は、思いっきりネタばれしているのでご注意を。

なかなかスケールの大きな戦闘シーンとなった。というより、まるで一方的な攻撃なので、戦闘にすらなっていなかったという恐ろしさ。惑星破壊兵器まで出てきたのだから。
どんな形の攻撃であれ、ナスカが星としての寿命を終えるところは原作と同じ。(記憶に頼っているので違っていたらすみません)

原作との何より大きな違いは、ソルジャー・ブルーがナスカ決戦まで生きていたこと。キースと対峙したのは、ジョミーではなく、ブルーだった。ブルーは自分の命をかけてキースの攻撃を阻止した。その散り方は、ある意味日本人にとって憧れの形だな。仲間を守るため、潔く華やかに。

原作では、ただ「地球へ行く」という遺志をジョミーに継がせるだけで逝ってしまったので、性格を描く余裕がほとんどなかったと思われるが、今回は寿命が延びたおかげで、彼のソルジャーとしての性分がちらりちらりと描かれていて面白い。
実は、ブルー、結構突っ込んでいくタイプだったらしい。そりゃ、かつてミュウの救出大作戦を仕切ったんだから、そうでなくては、と思うし、自分でもブルーはこうあって欲しいと思う姿に近かったから、かなり嬉しかった。
でも、制作スタッフによる二次創作的な面が出ていたのは否めないだろうな。

そしてやはり、現時点でこの物語はブルーを中心にまわっているということ。彼の「地球へ」という遺志を、残されたミュウたちがどう実現していくか、という話なんだろうと思う。だから、ジョミーはまだ、ソルジャーという立場を引き継ぐ器でしかない。

一方キースは、マツカという下僕を得て、鬼畜街道まっしぐら。あの冷徹ぶりは、一歩間違えば狂気の沙汰だ。ただ、実際一人でミュウの本拠地に乗り込んであんな目にあったなら、理性ではなく本能的に抹殺したくなるであろうことは想像がつく。いきなりあれだけの思念波にさらされたら、理解云々の前に恐怖が先に立つに違いない。
ところが、キースを本心から心配できる、たぶん唯一の存在であるマツカは、まぎれもないミュウ。彼のミュウとしての能力のおかげで、キースは二度も死の危険をくぐりぬけられたという皮肉がたまらない。

この事件をきっかけに、ジョミーは人間を支配するシステムを攻撃すると明言するが、放映終了まであと1ヶ月半。ここから先、スタッフはどんなふうに原作を料理していくのか。期待半分恐さ半分で見守ることになりそうだ。
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