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びおら弾きの微妙にズレた日々

「RD 潜脳調査室」♯5

今回のタイトルは「スーマラン」。本来はsous marineとつづる。「海の中」というフランス語のひびきが、先日見たグラン・ブルーを思い起こさせて、少し切なかった。

本筋はというと、今はアンティークとしてしか存在しないスーマラン製サングラスを巡り、ミナモが大騒ぎを繰り広げる話……と言ってもいいかな。彼女は、波留に素敵なアクセサリーを贈りたいと、それだけの気持ちだった。
そこに、ミナモ兄や、秘書アンドロイドのホロンや、違法改造アンドロイドが絡んできて、コミカルかつ格闘シーン満載。
プロダクションIGなので、本来格闘シーンはお手の物。攻殻なみの見事なバトルが最後にたっぷり出てきて、おなか一杯、目の保養もできて、まさにザッツエンターテイメント!な話だった。

もちろん、「面白かった」だけでは終わらない。今後の伏線だの、キャラの内面描写だの、深読みできる材料はあちこちに転がっている。
何気に改造アンドロイドの攻撃をかわして逃げ回るミナモちゃん、実は兄より高い身体能力を持っていたりして。
電脳化しておらず、生身の能力がすぐれたミナモと、メタルの中でしか活躍できず、実際の体は老体で車椅子生活の波留。わかりやすいコンビじゃありませんか。この二人に、補完しあうだけではない特別な絆があるのは、これまでのエピソードを見ていれば、感覚でわかる。もちろんその理由も。
ラストシーンで、波留がミナモにスーマランのサングラス(しかも昔自分が使っていたやつ!)をプレゼントするという落ちは、既視感があるにしても、この話のしめくくりにはふさわしいかも。

あくまでもアンドロイドなホロンの台詞は、もうほとんどすべてがツボだった。何かにつけパーフェクトな彼女の外見や思考は、すべて人間が己の都合の良いように作り上げたものにすぎないとを思い知らされ、人の罪深ささえ感じてしまった。
そんな彼女が独自の個性を持つとしたら、どんな形であらわれるのだろう。
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