その足で(identity)
波留さん頑張ってます。飛ばした紙飛行機を拾いに行くというリハビリの仕方が彼らしい。
でも、今回の主人公は久島。相変わらずセリフに理屈の多い彼だが、「イルカは生まれたときからイルカじゃないのかな」は名言だと思う。
久島はイルカが自由に泳げる環境を整える側の人間で、その仕事に誇りを持ちつつ、イルカを羨ましく眺めている。
以下はちょっとしたネタバレあり
久島が波留の義体を用意していたとはねぇ! 充分にあり得る話だけども、若き日の波留の姿そのままではなく、少しだけ久島流アレンジが入っているのが憎い。(例えば前髪の長さとか/笑)
で、チェックを兼ねて、久島自身がたまに波留の義体を使用していたらしい。うん、久島が波留に対して抱いているのは、「友情」で済ますにはあまりに熱く屈折した感情かもしれない。
それと知らず、波留の義体を装着した久島と語り合ったミナモだけども、彼女は心のどこかで薄々感づいていただろうか。シチュエーション的には偶然病院で出会った青年であっても、口調と語彙がそのまま久島だったから。
ミナモに職業とか名前を尋ねられ、即座に大嘘を口にする久島は楽しかった。
デザイナーはともかく、霞八十郎ですか!(椿三十郎じゃあるまいし) 見た目こそ若いが、伊達に八十年も生きてるわけじゃない。
個人的には、波留の外観に久島の中身は……はまりすぎだと思う。
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