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びおら弾きの微妙にズレた日々

「RD 潜脳調査室」最終話

リアルドライブ(i)

i=愛だね。タイトルを見た時、真っ先に思った。
この「愛」は、かつて久島がバイオリンをやめた理由を問われたときに使った「愛」と同じ。
このシリーズの主人公は波留よりむしろ久島だったのではないか。海の底で二人が再会したとき、そう確信した。


以下はご想像のとおり、思い切りネタバレしてます。
地球律の正体がようやくはっきり言葉として言い表された。
水を介した海と生物の共振。地球の和音、純正律。ギリシャの宇宙観を思い出すなぁ。宇宙はすべて調和(ハーモニー)のうちに成り立っていると。

一度崩壊しかけたメタルは、波留の力によってリアルの海と同化し、新しい水によるネットワークへと再生した。

メタルの底へと沈んだ久島は、今はなんと海と同化している。そして久島のいる場所は、50年間波留が漂っていた場所でもあった。(波留がそこにいたおかげで彼にはメタルと海をつなぐ能力がそなわったらしいが、実際にはそこまで詳しく語られていない)

海と同化した久島はそれこそ海の泡となって消えてしまうのだが、その様子はすでにオープニング映像で予言されていた。実はシリーズ半ばを越えた辺りから、そのシーンを見るたび、久島が本当にメタルと同化してしまうのではと心配(!)していたのだ……。

でもこれ以降は、波留が海にダイブするたび、彼に会える。もっとも、ふだんは「個」としての久島は存在せず、海の一部となっているわけだが。(波留がダイブしたときはハレー彗星の影響で個体としての意識を構築できたらしい)
久島だけではない。地球上のあらゆる生き物の記憶を保持している海だから、波留はそこに潜るたび懐かしい人たちに会えるわけで。

そして最後、波留は久島に50年分の若さをプレゼントしてもらって還って来る。76年の年の差はこうやって乗り越えるのか(笑)。よかったね、ミナモちゃん。

ソウタとホロンはどうなったかって? 結局彼らはやり直しがきくようで安心した。「彼女は人間と同じです」というソウタのつぶやきがすべてを語る。うん。

こうしてすべて丸く収まったようだけど、ひとつ釘を指しておこう。最終話の感想を見ていたら、「最初はバリバリのSF設定で始まったのに最後はファンタジーにすり替えられていた」というコメントがあった。確かにその通りだと思う。まあ、面白ければすべて良し、だ。
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