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びおら弾きの微妙にズレた日々(再)

音楽・アート(たまにアニメ)に関わる由無し事を地層のように積み上げてきたブログです。

   

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「RD 潜脳調査室」♯10

至高の話手(副題: Intelligence)

タイトルを見てついつい「魔弾の射手」を思い出したのはクラシックオタクだからかアニヲタだからか(苦笑)。

冗談はさておき、今回はいかにも士郎正宗なシーンが楽しめた。限りなく好奇心の強いAIが登場し、メタル内で波留と対決……というか対話を楽しむ。
メタルから帰ってこない波留を救い出すため、ホロンやソウタが救出に向かうがことごとく惨敗。残るはミナモ。電脳化していない彼女はどうするのか。

今回は元ネタが実に多くて、それで難しすぎるとか、面白いとか評価が分かれたようだ。
まず、占い師として登場するAIの名がエライザ・ワイゼンバーグ。(ちなみに「ELIZA」は実在する対話&情報収集プログラムらしい。今でもダウンロードできるとかできないとか)
彼女が波留を招待した時には、アリスの格好をしてチェス板を用意し、紅茶までいれるというご丁寧さ(マッド・ハッターはどこ?<こらこら)。
そしてハルつながりで「2001年」まで引っ張り出す。ヴィトゲンシュタインまで引用されたときにはちょっと驚いた。

ふむふむ、イライザによれば、人間は水を介して世界とつながっているが、AIは言葉を介してしか人とつながれない、だから言葉を操るのだと言っている。もっとも、この作品中のAIは音や匂い、手ざわりなども認知できるようなので、言葉を「情報」と言い換えたほうがいいかもしれない。
以前、ホロンとソウタの会話の時にも思ったが、AIはどんなに賢くても数値化された情報に基づいてしか行動できない。だから計測不能な側面を持つ人間を知りたいのだろう。
ただ、ホロンやエライザに何がしかの感情があるところを見ると、彼らは自分で認識している以上に人間に近いのかもしれないとも思う。
AIに限界があるとすれば、既知の情報に頼りすぎてしまうところだろうか。引用の多さでしか話の中身を膨らませられないとか。

さて、話の結末としては、非電脳化者用スーツに身を固めたミナモは、思うように動かない体をひっぱりつつ無事に波留のもとへたどりつき、連れ戻しに成功する。ホロンやソウタが失敗したのはAIに簡単に情報を読まれてしまうからで、ミナモならその心配がなかったということ。(ソウタの敗因には笑ったがvv)
最後にエライザは海(メタルではなくリアル海)の底へ帰る。そこで究極の生命体「地球」と話をするらしい……。

って、ちょっと待った。RDでは本気で地球を意志ある生命体と見立てているのか? それはいくらなんでもファンタジーに走りすぎてないかい? 

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無題

  • by めりる
  • 2008/08/15(Fri)21:41
  • Edit
お盆も終わりがけにお邪魔します。しばらく自粛していた間に・・・二ヶ月空いてしまいました。記憶の彼方に飛び去っていましたら、華麗に見て見ぬフリをお願いします。

引用大爆発で楽しい話でした。こーゆーの大好き♪
「2001年」はけっこう悩んでトラウマになっているので、あの白い部屋が出たときには泣きそうになりました・・・色々な涙で。

以前の怪談のときにも感じましたが、自分の奥底を見透かされてズバズバ占いを当てられたら、逆に怖くなります。電脳でネットワーク化するとプライバシーなんて無くなりそうですね。そのへんはセキュリティもあるのでしょうが、イタチごっこになりそう。

何でもお見通しのAIとなると、「地球へ…」のマザー・イライザを思い出しました。やっぱり怖い! その人によって姿を変えるのも共通してるし。ミナモちゃんのエライザがホロンにそっくりだったのは、一番身近なAIだからでしょうか。

ラストのハルじいさんのセミヌードに悶えてしまいました。シャツはだけてる!胸の傷が痛々しい♪←壊

「地球律」
いよいよ本題がチラ見をはじめたようですね。
人体の大部分が水だから海は生命の母体、とは特に新しくはないテーマですが、波を振動に例えるのはなるほどーと思いました。細胞は究極には分子でできているわけですが、その分子も振動しているわけですし、共鳴もうなずけます。今後が楽しみです。

そして、オケお引っ越し、おめでとうございます。末長く、居心地良く、過ごせますことをお祈りします。

Re:

  • by O-bake
  • 2008/08/16 21:38
めりるさん、お待ちしてましたよ♪
引越し先決定へのお言葉もありがとうございます。これからが本番です。

この回は視覚的に印象が強かったのでよく覚えてます。
>あの白い部屋
私も、ああ、来たかと思いました。ラストシーンは嫌でもトラウマになりますよね(涙)あのシーンを初めて見たのは小4のとき。あんなに不可解な映像に出会ったのは3歳のころ以来でした。(幼稚園に上がるまえは世の中、不思議な映像だらけだった記憶があるのです)

>プライバシー
今でも危ないのに、あんなに電脳化が進んだ世界ではどうなってるんでしょうね。セキュリティなんて気休めでしかないし。もしかすると「プライバシー」という概念が変化しているかもしれません。

>マザー・イライザ
ああ、どこかで見た覚えがあると思ったら、「地球へ……」に登場していたじゃありませんか! ええ、よく似ています。そういえばエライザはリアル海から引き上げられたAIでしたよね。元来彼女がどこで何のために開発され、海に沈むことになったのか、非常に気になります。

気になるといえば、ちらりと現れた「地球律」もそうですね。リアルな海の底に姿を現し、メタルの最深部にも触手を伸ばしうるもの。メタルが人々の意識の集合体だとすれば、その深部は深層意識にあたるでしょう。そう考えると興味深いことがらをいろいろと思いつきます。
また、海の波→振動→分子の振動→共鳴もおもしろい繋がりです。共鳴というキーワードで次回の「完全純正律」につながるんですね。

>胸の傷が痛々しい♪
さすがチェックが鋭くていらっしゃる。そういう演出好きですよ、私も。(^_-)

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