21-17「生命の尊厳」
これが最終回だったんですか!
この秋で放送終了らしいということは知っていましたが、こんなに早いとは(涙)。
ハリウッドもどきのストーリーにもそれなりに上手く決着がつきました。
制限時間のある中でワクチンを作る作業、ウイルス感染したスカイホスピタルを爆破&償却するミサイルの発射、刺客によるBJ襲撃などなど、内容がてんこもりで、1話に納めるにはつらいほどだった。せめて前後編にすれば、もうすこしじっくり楽しめたのに。
最終回にふさわしく、BJが心身ともにギリギリの状態でオペをするシーンがクライマックス。
自分を殺そうとしただけでなく、父から母を奪った女の命をも救おうと全力をつくすBJだけども、さすがに迷いが出る。どうしてそこまでして人の命を救わなくてはいけないのか。あるいは、自然の中の動物なら死期が来ればそれに抗うことはしない。ここまで頑張ったならもう充分ではないのか。そういう迷いはBJの前にさまざまな人物の幻影となって現れる。紅蜥蜴とかキリコとか両親とか。
そこへ現れて、BJを現実へ引き戻してくれるのがピノコ。ついに18歳の八頭身姿で登場。「これが本当のあたしの姿」と言って。本当にいい奥さんだなあ。彼女にはわかっているんだろう。患者がどんな人間かで救える命を放っておくようなマネをしたら、その時点でBJの手は神の手でなくなってしまうことが。
最後に今さらながらの気づきをひとつ。新シリーズの鍵となった「フェニックス病」。これはもしかしなくても「火の鳥」からきてるのね。最終回でやっと気がついた。永遠の命を求める人間の傲慢さと愚かさをクローズアップするという点でリンクしてたんだ!
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