第58話 老人と大木
タイトルからして、ヘミングウェイの某有名作品のもじりですね。
予告ではファンタジーな話とあったので、少し楽しみにしてました。
見終わって思ったこと。
じーさん、1本の木だけでなく、森全体、あるいは山全体を気にかけてやれよ。でした。
なぜなら、木は、それ一本だけで生きているわけでないからです。
じーさんが、あの世に行きかけたとき、木の精霊と話をするというくだりは、そのシーンだけ取り上げるなら好きです。でも、BJの話にはなじまないな。もちろん、BJ本人だって、ファンタジーな話は否定してますから、きっとなじまないのは承知の上で描かれた話なんでしょう。
もちろん、木には木の命がある。ひょっとしたら意志ももっているのかもしれない。それは、私もその通りだと思っています。
これを見終わったあと、娘が「金魚と話ができた!」と興奮して知らせにきました。
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COMMENT
これもやっと・・・
下手をすると,老人のわがままだけの話になってしまいそうだったのですが,盛り上がる反対運動に「もういい」と言い出したところで,そのまま収まりそうと思いきや。
木の後追いならぬ,先立ちとは,予測不能でした。
O-bakeさんと同じく,他の木へも同じ思いを持ってくれないかというのが,初めの頃の感想です。
ラストに木の子ども(?)を見つけますが,その後,この木に愛情をうつすだけではやはり不完全燃焼です。
森全体,地球全体,そして人間へも愛情を持って欲しいと思うのですが。
(3/23投稿分)
Re:これもやっと・・・
老人のわがまま>
ああ、それは私も感じました。でもそれは木とじいさんのつながりが、前半ではわかりにくかったせいだと気づきました。
じいさんが、最後の夜に樹上で酒盛りをしたとき、焼け跡から復興していった街の様子を回想していましたよね。そのときに何となくわかりました。じいさんは、木と自分を同一視していたんじゃないかと。いっしょに空襲を生き延び、いっしょに街の復興と発展を見てきた。でも互いに年をとって、とうとう自分たちの寿命がつきる時がきたなぁと。
だから最初は気を切り倒すなと頑固に言い張り、木の老衰を知ってからは「もういい」と言い出したのではないかと思います。
結局、じいさんは生き残り、けやきは切り倒されましたが、けやきには子孫がいましたね。
これをきっかけに、じいさんの、木に対する愛情がもっと広がるといいんだけどなあ。だってあのけやきの子どもは他にもたくさん生えているはずだし、木を育てるのは人間よりむしろ森や山だし。そして、写楽たちにもじいさんの熱い気持ちが伝わって、他の人たちにも広がるといいんだけど。
めりるさん宅でも、この話は視点を変えて盛り上がってますよ。
Glas Hert内Katharsis コーナーにて。 → http://glasherz.blog34.fc2.com/
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